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「匂わせ女性でいいの?」ジャニーズファンの切実な声 推しの恋愛と事務所の厳罰化を考える

2020/12/17

genre : エンタメ, 芸能

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 ただし、結婚によって彼の魅力がそげ落ちていくようであれば、離れる可能性も否めない模様。

「彼が結婚したら無理」という人は、純真であるとともに不倫への嫌悪感のような思いも、お持ちなのかもしれません。

 以前、悪役プロレスラーの方の「結婚したら、目に見えて女性のファンレターが減った」という発言を聞いたことがあります。

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 これがアイドルともなれば、その影響は火を見るよりも明らか。

V6 井ノ原快彦・森田剛・長野博・岡田准一・坂本昌行・三宅健(左上から時計回りに)

 応援の中心に恋心があったり、独身でいてくれた彼にシンパシーを感じていたファンは、結婚を機にファンを辞める場合もあり、その離脱はアイドルビジネスにとって大きなダメージです。

「ファン活動の資金も有限なので、もし彼が結婚したら、貯蓄とか他のことに使おうと思います。時が解決してくれたら、また変わるのではとは思いますが……」

 とは、あるファンの素直な弁。

 しかし、年齢的にも落ち着いたりファン自身の生活様式に変化があったりすると、改めて彼の魅力を楽しむ余裕が出てくることも少なくありません。

「彼が結婚してから好きになった」、「応援するようになった」という人は、恋愛対象というより“やさしい夫像”や“頼もしい父親像”、“信頼できる男性像”を求めます。このイメージが、俳優としての活躍やCM出演にプラスに働くことも多いはず。

 たとえば井ノ原快彦さん(44)、風間俊介さん(37)、生田斗真さんらは、結婚後にさらに人気があがったケースといえましょう。

ジャニーズの中で俳優に注力した珍しいキャリアを歩む風間俊介は、結婚もむしろプラスに働いた

アイドルの恋愛論争はまだ続く

 とはいえ今回の調査でつまびらかになったのは、アイドルの恋愛は「全員がオープンにすればいい」というわけにはいかないということでした。交際や結婚を公にすることで離れるファンもいるとしたら、ビジネス戦略も大きく変わる可能性がありますし、「慎重にしたい」と思うのは自然なこと。そして事務所が「イメージを損なわないような行動をしてほしい」と手綱を締めるのも、うなずけます。

 アイドルファンの中には、目覚めると最初に推しのことが頭に浮かび、彼を心の一部のように大切に思う人も少なくありません。私自身、推しが女性ダンサーを使わずマネキンや椅子を相手に踊ってくれると、心底ホッとしたりします。

 恋愛も結婚もプライベートなものではありますが、アイドルのそれは、ファンの幸せにもつながるものであってほしいと、切に思います。

「匂わせ女性でいいの?」ジャニーズファンの切実な声 推しの恋愛と事務所の厳罰化を考える

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