10月16日に劇場公開された「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」がすさまじいスピードで興行収入を伸ばし、12月7日時点で288億円を突破しました。いよいよ今週末には300億円の大台、そして年内にはジブリ映画「千と千尋の神隠し」が持つ「308億円」の日本映画史上最高記録の更新も確実視されています。
この「鬼滅」の歴史的快進撃を受けて、文春オンライン編集部では全てのアニメーション作品を対象に、メルマガ読者で決める「自分史上最高のアニメ」アンケートを行いました。文春オンライン上での投票に加えて、200人の方への街頭アンケートの投票も集計には含まれています。
アニメーションであれば映画作品もテレビシリーズもOK、国内作品か海外作品かも問いません。同一タイトルのシリーズ作品は「1つの作品」として集計します。
今回のアンケートは10月29日から11月30日まで行われ、好きなアニメ作品を3~7組、挙げてもらいました(1位=8点、2位=7点、3位=6点、4位=5点、5位=4点、6位=3点、7位=2点)。回答者の男女比は6:4、18歳から84歳までの幅広い年齢層から2618もの投票をいただきました。
「自分史上最高のアニメ」上位20作品を、カウントダウン方式で紹介していきます。
20位 銀魂
2021年新春に映画「銀魂 THE FINAL」の公開を控える「銀魂」。原作漫画は2019年に完結しましたが、ついに本当のラストを迎えることになります。ギャグパートとシリアスパート、それぞれのファンから投票が集まりました。
「スタッフが楽しんでるのが良い意味で伝わり、アニメを通して視聴者とコミュニケーションを取ってた作品だと思う。オマージュやパロディの本気度に笑わせられる」(女性・32)
「『この前で予算使い切ったから総集編』とか、お金がない! ってはっきり言いきった珍しい作品」(女性・49)
「原作を超えられないアニメが多い中で、アニメスタッフや声優さんたち、関係者のみなさんが本当に銀魂が大好きなのが伝わってきて最高の出来でした。来年の映画も楽しみ」(女性・32)
「いつもは軽いのに、やる時はやる。坂田銀時が本当に格好良くて、アニメはそこを前面に出してて嬉しかった」(女性・59)
「ギャグマンガの最高傑作」(男性・45)
18位 進撃の巨人
TVアニメ「進撃の巨人 The Final Season」がNHKで現在放送中の「進撃の巨人」。2013年のSeason1から人気が爆発。重厚で先の読めないストーリーと、声優たちの名演に票が集まりました。
「大人になってからアニメを見なくなっていたが、久しぶりに見てハマった作品。次の展開が気になって仕方がなかった」(男性・48)
「原作ではイメージしづらい立体的な動きと、巨人のキモさがアニメになってよくわかった」(男性・56)
「出演声優の命を懸けた演技が素晴らしい! 最後まで見届けたい」(女性・40)
「予想を覆すストーリー展開に、新鮮な驚きを感じました」(男性・65)
「ストーリーの世界観が壮大。立体機動装置をつかって戦うアクションシーンの疾走感は素晴らしい」(女性・64)
「OP映像の熱量が素晴らしくて、本当に何度も何度も見返しました」(女性・39)
「声優さんがハマってて、特にリヴァイ役の神谷浩史さんが抜群に素晴らしく、ファンになってしまいました」(女性・59)
「物語が進むにつれ巨人の正体やなぜ壁が築かれたのか、壁の向こうには何があるのかがわかりエレンの心情が変化していくところが面白い」(男性・60)
「このキャラを死なせて大丈夫なの? というくらい重要キャラが死んでいく絶望感が凄い」(男性・32)
「恐ろしい数のキャラクターが登場するも、みんな個性的で素晴らしく感情移入できます。アニメ版はキャラクターデザイン、絵柄も綺麗で引き込まれます」(女性・46)
18位 千と千尋の神隠し
現時点で日本映画の興行収入記録を持つと同時に、2003年のアカデミー賞長編アニメーション部門を受賞するなど世界的な評価も高い「千と千尋の神隠し」。ジブリ特有の映像美と、裏設定も含めた解釈の楽しさを指摘する声が多く集まりました。
「楽しいワイワイガヤガヤのお祭り騒ぎがなんともロマンチックだった」(男性・43)
「どの登場人物も素敵で、映像や音楽に心が洗われる」(女性・20)
「こんなにリアルなものはありません。両親が豚になってご飯にかぶりついている様子が一番の感動です」(女性・33)
「『カオナシって何だろう』と考えさせられた」(男性・66)
「宮崎アニメの完成品」(男性・76)
「設定が奇抜なのに進行はわかりやすく、初めて娘を連れてアニメを見にいったが大人も子供も楽しめた」(男性・63)
「期待しないで行って、感動して帰ってきたあの気持ちは忘れない」(女性・60)
「非現実だけど世の中の事ともリンクしていたりハラハラしながらも温かい気持ちになれるしキャラもみんな愛しい」(女性・60)
「高校生の頃に、生まれて初めて映画館へ何度も足を運んだ作品」(男性・40)
「千尋の成長だけでなくハクやカオナシなど周りのキャラ全てが主人公とともに成長し助けられていくところに心打たれつつ、もうあの場所に行けないという出会いと別れの壮麗さをひしひしと感じられる」(女性・22)