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そのカフェに入ってきた人物
私はこの「既視感」が、現実と一致しているのか実際に歩いてみると、そこには本屋さんや服屋さん、最後にはカフェまで辿り着いたのです。
ここまで来ると不思議と言うよりも恐怖さえ感じました。気持ちを落ち着かせるために、私はカフェに入りました。
すると、一人の男性が入ってこられたのです。私は驚いて声が出そうになりました。
その男性は、先日お寺に来られた方だったのです。
私は思わず声をかけようと近づきました。すると男性は私の顔を見るなりこうおっしゃいました。
「あ、もしかして三木大雲住職ですか。私ファンなんです」と。
私は握手を求められ、それに応じました。しかし男性は、私とは初めて会ったかのようなご様子でした。
今まで誰にも話したことがなかった
「前に見たことがある」そう感じた時、もしかすると、それはもう一人の自分が経験していた事なのかも知れません。
その逆に「未視感」という言葉があります。フランス語で“ジャメブ”というそうですが、以前に経験したことを未だしていないと感じることだそうです。
この一連の奇妙な経験は、今まで誰にも話をしたことがありませんでした。
しかし、本書に記しましたのは、男性からお聞きした予言内容が、少し当たり始めたからです。