2012年のTHE MANZAIで決勝進出をあと一歩のところで逃してから、8年。
13年には『笑っていいとも!』のレギュラーに抜擢され、「売れる、売れる」と言われ続けてきたものの、くすぶりつづけてきたウエストランド。
そのコンビに再びやってきたM-1決勝戦という大きなチャンス。ここにたどり着くまでの2人の軌跡を聞いた。(全3回の2回目。#1、#3を読む)
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僕、月曜日だけおもしろかったんです(笑)
――お2人の出会いは?
井口 中学校から一緒の学校だったんですが、クラスも一緒になったことはないし、ほとんど接点はなくて、顔見知りくらいの感じでしたね。高校も同じだったんですが、僕はサッカー部で、といっても田舎の弱小高校だったので、「部員いないから入ってよ」って吹奏楽部にいたこいつを誘ったのが、最初の出会いですかね。
河本 軽い気持ちでサッカー部に入って、そこで人生が大きく変わりましたね。
井口 こいつは、その時のサッカー部のマネージャーと結婚していますからね。だから、その十数人しかいない部活のなかで、こいつの人生は形成されているんです(笑)
――お互いの第一印象はどのようなものだったんですか?
河本 井口は、こう見えてかわいかったんですよ。女の子にも、かわいい、かわいいって。ただ、中身は本当に何も変わってないんですよ、このまんま。
井口 小学生のときのあだ名が「ツッコミ井口」だったので、同級生が芸人になるって結構珍しいケースだと思うんですが、「あんなに大人しかった奴が、M-1決勝に?」みたいに驚いてる同級生は一人もいないと思います。真面目な奴が公務員になったくらいの感じですね。
――河本さんの印象は?
井口 当時は面白い奴だなと思っていたんですよ。ただ、今になって振り返ると、テレビのネタをパクっているだけだったんですよ。『めちゃイケ』とか『ガキ使』の真似してるだけ。
河本 だから、僕、月曜日だけおもしろかったんです(笑)。
井口 土日で集めたネタをやってただけだったので、全然オリジナリティがなかったんですよね。今もそうですけど(笑)。本当にこいつがサッカー部入ってきていなければ、違う奴とやって、とっくにM-1の決勝いけていたと思うんで。運命の分かれ道でしたね。
河本 そんなにはっきり言うなよ…。