10位「渥美清・菅原文太 往年の俳優消し」
「当時の子供たちにとって、映画『トラック野郎』や『男はつらいよ』は馴染みがなくて、文太さんがガチャから出てきた時には『誰だこの丸刈りのおじさんは?』としか思えなかったものです。寅さんは顔の大きさに比べて、身体がスマートすぎて、気持ち悪かった。これらは標準のガチャよりも少し大きめで、カプセルの中に折れ曲がった形で入っているので、ナヨっとした感じでした」80年、20円、コスモス製。
9位「アイドルカセットテープ台紙」
「消しゴムのラベルがカセットテープ風で、当時のアイドルたちの写真が印刷されているガチャ。シールとしても使えます。人選が謎で、シブがき隊はモックン(本木雅弘)とフックン(布川敏和)がいるのに、ヤックン(薬丸裕英)だけいない。やはり不仲だったのでしょうか……」82年、20円、今野産業製。
8位「『笑っていいとも』タモリさん友達の輪ブーブークッション、レギュラー陣消し」
「1982年に『笑っていいとも!』(フジ系)の放送が始まって間もない頃に作られたガチャです。今でこそタモリさんは黒サングラスですが、当時はアイパッチ姿のキワモノ芸人として知られていて、このイラストはその名残。またレギュラー陣の中から大屋政子さん、たこ八郎さん、そしていいとも青年隊から久保田篤さんが、なぜか消しゴム人形化されています」84年、20円、今野産業製。
7位「キンさん・ギンさん消し」
「ダスキンのテレビCMで一躍人気者になった愛知在住の100歳(当時)の双子姉妹、きんさんぎんさんを消しゴム人形にしたガチャです。三菱鉛筆の『かみつきばあちゃん消しゴム』が人気になったことは先に触れましたが、それを応用したガチャ。マニアの間では、かなりの高額で取り引きされています」92年、100円、ビーム製。
6位「スターの香り近藤」
「当時、トミーの『ミーバ』という光るオモチャが一世風靡し、ガチャガチャでも類似品が数多く出回りました。これは、そのパクリ商品の入れ物に香りの元を入れて再利用して作られた『スターの香り』。近藤真彦さんのイラストを使用していますが、あくまで『近藤』と呼び捨て。フルネームではなく、『マッチ』とも呼ばない。香りはレモン風でした」80年、50円、コスモス製。