何が出るかわからないのがガチャガチャの魅力だが、カプセルから出した途端に「ドキッ」とするような“不気味な景品”も数多くある。
『昭和レトロガチャ 最強コレクション』(グラフィック社)の著者で、10万点のガチャガチャ・コレクションを持つ仙台拠点のタレント、ワッキー貝山氏(50)に、前回の「『謎ガチャ』ベスト50」に引き続き、「『怖ガチャ』ベスト50」を選んでもらった。
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50位「“ドラえもん風”消し」
「このドラえもんは常軌を逸していますよね。大手玩具メーカーから出ていたドラえもんをベースに、勝手に手を加えたとしか思えない。天国の藤子・F・不二雄先生が知ったら狼狽するでしょうね(笑)。当時のコスモスという会社は、ほんとうに権利関係に甘かったんです」(ワッキー貝山氏、以下同)1980年、20円、コスモス製。
49位「スライミー」
「なぜか小指のフィギュアが混入されています。食品への異物混入事件を連想させます。スライムは通常、容器に入ってますがこれは袋入り。詰め替え用なのでしょう。箱に200円と書かれていますが、実際は100円。これはお得感を演出するため。この世界ではよくあることです」80年代中盤、100円、コスモス製。
48位「かみそりの刃」
「これはヤンキーグッズ。カプセルの中に説明書もなく、これだけが入っている。嫌がらせとしか思えない商品です。もちろん切れません。切れたらヤバいです。ほかにはメリケンサックなどがありました」85年、100円、ビーム製。
47位「ピッグダイス」
「小さな豚の模型をサイコロがわりにして転がして遊ぶもの。最も得点が高いのは3個の豚が重なった時。しかし塗りが甘く、死んだ豚のようにも見えますね」80年代前半、100円、不明。
46位「峰不二子ポリヘッド」
「ガチャガチャから、女の子の首だけが出てきたんですよ。これは何かと不思議に思っていたんですが、ほかに、ルパンや次元、五エ門に似た商品が出てきたので、「あ、峰不二子なんだな」とわかりました。しかし白目だし、全体的にのっぺりしていて、宇宙人に血を吸い取られた人間みたいで、不気味でした」77年、20円、コスモス製。