5位「ドラキュラ」台紙&お化け変装グッズ
「これは変身グッズです。台紙に描かれているドラキュラの顔なんか、チープで味があって怖いですよね。お岩さんのように顔がタダレた感じだったり、三つ目だったり、不気味な顔に変身できます。ゴムでできていて、両サイドにある小さい輪に輪ゴムを通して耳にかけて、マスクにして遊ぶんですが、やっぱり子供にも少し小さくて無理がありました」70年代後半、20円、今野産業製。
4位「ロビンちゃんキーチェーン」
「これは『がんばれ!! ロボコン』のヒロイン、ロビンちゃんらしいんですけど、誰だかわかんないですよね。塗りが甘くて、妖怪にしか見えません。島田歌穂さん(ロビン役の女優)が知ったら怒るでしょうね。ほかにも“パチモン”のロボコンシリーズがあったので、そのラインナップの一つと思われます」70年代半ば、20円、今野産業製。
3位「ホラーボール」
「スーパーボールに、得体の知れない妖怪の顔を成形したもの。顔に凹凸があるので、どこに跳ねるか予測不可能。当時の子どもたちの間では、結構人気がありました。カプセルに入っておらず、そのままの状態で顔だけ機械からゴロッと出てくるのが不気味です。遊んでいると塗料が剥げて、よりオカルト感が増します」83年、50円、コスモス製。
2位「ウルトラの母の骨」
「ウルトラの母の身体が骨だったり、ウルトラの父の顔がカエルだったり、ウルトラマンタロウの身体にカネゴンらしき怪獣の顔が付いています。誰もが知っているウルトラマンだけに、トラウマになりそうです。77年ぐらいにウルトラマンの再々ブレイクがあって消しゴムが大量に作られたんです。その余りをアレンジして作ったのではないでしょうか」80年、20円、今野産業製。
1位「目が出るガイコツ」
「これは、1965年にアメリカからガチャガチャの機械が日本に初めて輸入された時の商品。今見るとちゃちいですけど、顎を引くと、口が開いて、目が飛び出すんですよ。子どもたちに受けたんでしょうね。当時の『アサヒグラフ』によると、『一番人気のあるおもちゃ』として紹介されていました。そういう意味でもガチャガチャの歴史を語る上で、無視できません。オカルトなんですけど、その歴史も含めて1位にしました。ちなみに香港で製造された輸入品でした」65年、10円、ぺニイ製。
(構成:矢野維之)