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しずる村上純が考えるコロナ以降の“幸せな芸人の働き方” 「たった一人に深く刺されば意味がある」「テレビにだけ頼るのをやめた」

2021/01/15

source : 文藝春秋 digital

genre : エンタメ, 芸能, 娯楽, 社会, 読書

note

「勝俣さんって、『テレビの才能』がものすごくあると思うんです」

——そう言われるとよくわからないですね……。

村上 確かに存在している職業なんですよね。テレビでよく見るタレントさんって、たくさんいらっしゃいますよね。でも、自分で「私はテレビタレントです」って言う人は少ないと思うんですよ。そんななか、異彩を放っているのが勝俣(州和)さん。

——え、勝俣さんですか?

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村上 勝俣さんって、「テレビの才能」がものすごくあると思うんです。まず、テレビ業界の顔見知りが多い。誰とでも話せる。とにかく明るい。トレードマークとなる半ズボンを穿いてたり。そしてあの髪型。ずっと変わらないですよね。テレビタレントの象徴と言うか、その要素をすべておさえているんじゃないかなと僕は思うんですよ。

©️文藝春秋

 どなたかが以前、「勝俣さんのファンは日本に一人もいない」っておっしゃってたんですよ(笑)。本当に失礼ながら、真芯を捉えている言葉だなと思ってしまったんです。でも、絶対みんな勝俣さんのこと知ってるじゃないですか。一つの答えとして、テレビタレントってもしかしたらああいうものなんじゃないかなって思います。

 僕は、他にもテレビで重宝される人って、飛び抜けた本物感のある人なのかなと個人的に考えています。マツコ・デラックスさんなんて、正に。だから、今まであったイメージ商売みたいなものは限界に近づいているんじゃないかなと思ったりもします。自由に発言できるSNSなどが普及して、みんながみんな嘘というものに敏感になってる。その中で、キャラクターを作り上げて売り込んでいくっていうのはなかなかに至難の技な気がします。結局のところ、ありのままの人間の魅力には勝てないと僕は思うので。だから僕も、いろいろなメディアでありのままの自分を出して行けたらと思っています。

©️文藝春秋

 しずる村上純さんのインタビュー全文「『吉本芸人×『何か』が価値を生む。だから辞めない』 しずる村上純の“個人の時代だからこそ所属し続ける”組織論」は「文藝春秋digital」でお読みいただけます。

しずる村上純が考えるコロナ以降の“幸せな芸人の働き方” 「たった一人に深く刺されば意味がある」「テレビにだけ頼るのをやめた」

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