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しずる村上純が考えるコロナ以降の“幸せな芸人の働き方” 「たった一人に深く刺されば意味がある」「テレビにだけ頼るのをやめた」

2021/01/15

source : 文藝春秋 digital

genre : エンタメ, 芸能, 娯楽, 社会, 読書

「キングオブコント」の上位常連で、ネタ番組で笑いを届けているコンビ・しずる。村上純さん(39)は、10年前から自身の働き方に問題意識を持ち始めていたといいます。そして、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大で、大部分の仕事がキャンセルに。一から自分の仕事について考え直した村上さんは、これまでとまったく違う働き方を模索し始めました。(構成・崎谷実穂)

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コロナでスケジュール帳が白紙になった

——村上さんは去年、ボイスメディアの「Voicy」や文章や画像を投稿できるメディアプラットフォーム「note」などを始められ、個人活動の幅を広げていらっしゃいます。芸人として独自の動きをされていると感じるのですが、ご自身の働き方について問題意識を持たれたきっかけがあったのでしょうか。

村上 はっきりと問題意識を持ったのは、やっぱり新型コロナウイルスの感染拡大が始まってからですね。それまでも、問題”半”意識くらいは持っていた気がします。自分の仕事に大満足していたわけではなかったんです。テレビの露出とかは10年前がピークで、そこから少しずつ落ちてきて。でも、今ものすごくテレビに振り切って仕事をしたいかというと、そうでもないところがあって……。そんなふうにもやもやと考えていたら、5月頃に新型コロナの影響でスケジュール帳が白紙になりました。

——劇場公演やイベント開催などが軒並み中止になってしまったんですね。

村上 はい。それで、「どう働くか」というところを大きく変えなきゃいけない、と改めて考えたんです。それは、新型コロナの混乱がある程度収まっても、以前のような社会には戻らないと思ったので。みんなリモートワークを始めて、新しいITサービスなどを使ってますよね。それって、新型コロナが収まったからといって「お疲れさまでした、今までありがとうございます」と言って、誰も使わなくなることはないんじゃないかって。これからは、誰もが新しい働き方や生活にシフトしていくんだろうなと。

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 じゃあ、今僕が新しく始めるべきものはなんなんだろう、と考えたときに目にとまったのがnoteでした。毎日仕事がない中、僕は何かを発信しなければと思ったんです。

 僕にとってnoteは打ってつけだったと思います。時間だけはできたので、その時僕が書ける全てをその時間に費やしたんです。