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「キャラクターもきれいですが、音楽が最高です。最後の合唱とオーケストラが合わさったような曲はとても雄大で煉󠄁獄のテーマ曲のように感じられて、たくさん泣きました。来週もチケットを予約しました。元々、煉󠄁獄が最愛キャラだから、少なくとも10回は観たいと思います。今年は大学入試の勉強もしなければならないので、『鬼滅の刃』を今年の最後の映画にします(笑)」

韓国版のポスター(韓国SMGホールディングス公式Facebookより)

前売りはディズニー期待作の2倍以上

 京畿道・一山から来たという中年女性は、高校1年生の息子と小学6年生の娘が「鬼滅の刃」のファンで一緒に来たという。「15歳以上観覧可」であるため、保護者の同伴が必要だったからだ。

「息子が先に好きになって、妹も一緒に好きになったみたいです。映画が15歳以上観覧可でちょっと心配しましたが、残酷な場面を除けばメッセージは本当に素晴らしいと思います。家族を大切にしなさいとか、優しい人こそ本当に強いんだよという、私も子供達に教えていることがまっすぐに伝わってきました。子供たちと一緒に観に来てよかったです」

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 初日の3回にわたるプレミアム試写会が終わった23日午前、「鬼滅の刃」の上映第1週の前売り率は62.5%で、ディズニーの期待作「ソウルフル・ワールド」(23.8%)との差を2倍以上に広げ、メガボックスの映画の中で1位を独走している。映画評点も9.7点で1位だ。

韓国の映画館「メガボックス」の券売機(筆者撮影)

 メガボックスのHPに寄せられたコメントも、「作画がすごすぎる。N次(何度も観覧すること)は必須だ!」「観ながらずっと鳥肌が立って泣いての繰り返し! 本当に名作!」「これまでの人生で映画評は初めて書きます。エンディングの歌が流れている間ずっと泣いちゃいました」など、熱心なファンが多く足を運んだ試写会とはいえ、賞賛する声が並んだ。

 試写会を通じて韓国ファンから大きな好評を得た「鬼滅の刃」は、果たして序盤の勢いを維持することができるだろうか。まずは上映初週の成績を期待してみたい。