「1回や2回じゃないですね、不思議と結構目にします。焦ってテンパっちゃうのと、運転席に戻ると向きがわからなくなっちゃうのかもしれません」
「恥をかいた」と思うと、周りが見えなくなって不可解な動きをしてしまうこともあるものだ。接触事故を起こす危険性もあるため、少々失敗したとしても落ち着いて対処するようにしたい。
ドライブスルー式洗車機は失敗の宝庫
続いては「洗車機」をめぐる失敗である。セルフ式スタンドであっても、洗車はスタッフに任せる形式のところもあるが、客側ですべてを完結できるドライブスルー式の洗車機を置いている店舗も多い。
お金を入れてメニューを選び、レーンに進んで洗車が終わるのを待つ。それだけのことなのだが、ちょっとした「うっかり」が悲劇につながることもある。
「ミラーを閉じないまま洗車しちゃう人が多いです。ブラシに押されて、逆側に折れ曲がっちゃうケースが結構あります。大抵の車はミラーが逆側に行っても普通に手で戻せば問題ないんですけど、びっくりした勢いなのかそのまま怒鳴りこんでくるお客さんもいました。目の前で元に戻して、動作確認して……気まずい空気でしたね」
洗車機の中ではミラーを畳むのが基本である。ミラーが畳めない車種や、ミラーにウインカーが付いている車種などは、洗車メニューを選ぶ際に「付属品」の箇所でミラーを選択すれば、洗車機がミラーを避けて洗ってくれる。
「ただ、これは別店舗から聞いた話ですけど、洗車機によっては特定の車種のミラーと相性が悪いものがあるようです。ドアミラーを閉じていてもブラシと衝突するとか……。ミラーが一時的に逆側を向くだけじゃなくて、取り付け部が破損してクレームになったケースもあるみたいです」
つまり、ミラーを閉じた状態であっても、一部の車種は洗車機の設定画面で「畳めないミラー」を選択する必要があるということだ。ミラーが大きく、畳んでもボディの側面から大きくはみ出すような車種は、洗車機で「畳めないミラー」を選択しておくのが無難らしい。