作品出演数は20代俳優で最多、今後は連ドラ主演に期待
――では、記事がまだ少ない「もっと売れていいのに俳優」ですが、1人目は笠松将さんなんですね。確かに作品にはずっと出続けているイメージがありますが……。
田幸 出演作が多い一方で、笠松将さんという名前がすぐに出てこない人もいるかなと……。ホリプロ所属で現在28歳。2019年の調査だと、20代の俳優でもっともたくさんのドラマ、映画に出演しているという。2020年も相当な数の作品に出演されています。作品数を考えると一番売れている20代俳優といってもいいと思うのですが、知名度がまだ追い付いていない印象です。
――顔は見たことあるけど名前が……という方は多いかもしれませんね。
田幸 演技もすごく魅力的ですが、彼は佇んでいるだけでも物語になるような雰囲気も持っているんです。2020年に公開された映画「ドンテンタウン」に出演されていたのですが、不思議な世界観に合っていてすごく素敵でした。岡田健史さん出演のドラマ「いとしのニーナ」(フジテレビ系)でも、最初はメッチャ怖いのに、実は不器用でかわいいところもあるというギャップのある役を巧みに演じていました。あと、中島裕翔さん主演のドラマ「僕はどこから」(テレビ東京系)。作品自体が本当に素晴らしかったんですけど、毒母に精神的に追い詰められる笠松さんの張りつめた演技が素晴らしかったです。
――笠松さんにはインタビュー取材をしたこともあるんですよね?
田幸 そうなんです。これまで見てきた笠松さんの作品や役柄が怖めのものとか暗めのものが多かったので、お会いするまで少し緊張していたのですが、ものすごく感じのいい方で。笠松さんの言葉をうまく引き出せていなかったと思うんですけど、終わった後に「楽しかったです」と言ってくださって。「ウソ~、そうでもないよね。ごめんなさい!」みたいに思うぐらいにいい方でした。笠松さんは笑うと本当にかわいい人なので、その魅力が出る作品にも出演していただきたいですね。
――どういうきっかけがあればさらに売れると思いますか?
田幸 ドラマ「君と世界が終わる日に」(日本テレビ系)にも出演されますが、ぜひ連ドラで主演されるところを見てみたいです。深夜ドラマやテレ東の個性派ドラマもハマりそうです。