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“大河俳優”本郷奏多はなぜブレイクできないのか 「僕は陽キャだからね」ドラマ評論家が語る意外すぎる素顔

“大河俳優”本郷奏多はなぜブレイクできないのか 「僕は陽キャだからね」ドラマ評論家が語る意外すぎる素顔

2021/02/20
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連ドラ、大河とコンスタントに出演する期待の演技派

――続いて2人目の「もっと売れていいのに俳優」は井之脇海さんですね。

「文春オンラインTV」より

田幸 劇団ひまわり出身で子役の頃から活躍されています。2008年公開の映画「トウキョウソナタ」で演じていたのは、給食費をピアノの教室の月謝に勝手に充てていた小学生。井川遥演じるピアノ教師に会いたいがために、勝手にピアノ教室へ通っているというキャラクターでした。ちょっと壊れた家族の物語で、家族内の葛藤を表現する難しい役柄でしたが、本当に素晴らしい演技でした。

 その後もコンスタントに作品に出演しています。人気なのは「義母と娘のブルース」(TBS系)で演じた、みゆき(上白石萌歌)のクラスメイトである大樹君という役柄でしょうか。幼少期はポッチャリしていたけど、大きくなって再会してみたらとてもかっこよくなっていたという役です。若いながらもすごい包容力で、ああいう彼氏が欲しいと思った方は多かったんじゃないかなと思います。

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 NHK大河「おんな城主 直虎」での菅田将暉さんとのやり取りもすごくかわいかったですし、その一方で「教場」(フジテレビ系)でのサイコパスっぽい銃マニア役もすごくお上手で。とにかく演技は間違いない方です。

――SNSはやっていないんですよね?

田幸 そうなんです、すごく物静かな方で、そういうところも魅力的ですよね。趣味は一人キャンプで、モード誌「SPUR」(集英社)で「井之脇海と、山の話」という連載を持っていたり、監督として映画を撮ることなんかもあって。クリエイティブなセンスもある方です。

――注目の作品はありますか?

田幸 長瀬智也さん主演のドラマ「俺の家の話」(TBS系)でプリティ原というプロレスラー役を演じているのですが、ゾーンに入ると理性を失うという役柄で。「かわいい弟キャラなのにキレるとヤバいやつ」みたいな感じです。新しい魅力が観られそうだなと楽しみにしています。

 ですがやはり連ドラの主演が観てみたいですね。包容力がある方なので、恋愛ものを演じていただきたいです。