「私が全部暴露してやる!」
この噂を証明するかのように、双子の妹であるイ・ダヨンが自分のインスタグラムを通じて、先輩からいじめられていることを匂わせる書き込みをした。
「いじめている人は面白いかもしれないけど、いじめられている人は死にたい」
「明日が怖い。どんな傷を受けるだろうか、耐えることができるだろうか……」
「もうすぐ暴露するよ、私が全部暴露してやる!」
これらの書き込みに対して、バレーボールファンは「イ・ダヨンが金軟景を狙い撃ちした」と読み取った。メディアが「金軟景と、イ・ジェヨン、ダヨン姉妹はお互いに口もきかない仲だ」などと書き立てて騒がしくなると、興国生命側と金軟景は「チーム内に不和があったのは事実だが、誤解が解けてすべて解決した」と、鎮火に乗り出した。
そんな状況の中、予期せぬ暴露が起こった。
オンライン・コミュニティに「現職バレーボール選手によるいじめの被害者たちです」というタイトルで、小・中学校で同じバレーボール部員だったイ・ジェヨン、ダヨン姉妹からいじめを受けていた、という主張が持ち上がったのだ。
被害者が書き込んだ「21項目のいじめリスト」
書き込みを作成した人はAさんを含めて4人で、次のように暴露の理由を説明した。
「10年も過ぎたことなので忘れて生きようと考えたが、加害者が自分が犯した行動は考えず、SNSに掲載した書き込みを見た。その書き込みで当時の記憶が思い出された。(加害者が)自分を省みることを願う気持ちで勇気を出して書き込みをした」
Aさんらは、双子の姉妹から、学生時代に受けた「21項目のいじめリスト」を詳しく記述した。
「宿舎で消灯後、お使いを断れば、ナイフを持ってきて脅された」
「汚いからそばに来るなとよくいわれた」
「しょっちゅう金を奪われ、腹をつねられ、口をたたかれ、集合させられては拳で頭を殴られた」
「本人たちが気に入らないことがあればいつも悪口をいわれ、両親の悪口もよく言われた」
国民的な人気を博している双子姉妹が過去にいじめの加害者だったという暴露に非難の世論が沸くと、姉妹は反省文を提出して被害者たちに謝罪した。
所属チームも公式謝罪し、しばらく試合出場を停止させる方針も発表した。しかし、世論はこれに満足せず、双子をバレーボール界から永久追放することを要求した。