K-POPアイドルまで広がった「いじめ告発」
韓国では、双子姉妹の悲劇的な結末の後も「いじめ#MeToo」の告発が続いている。
元国家代表バレーボール選手でベテランセッターのパク・サンハ(36歳、サムスン火災所属)は、中学時代、拉致・監禁・暴行を受けたという被害者の暴露に遭った。パクは一部暴行事実を認めて選手を引退した。しかし、拉致や監禁などは強く否認している。
元国家代表のサッカー選手で、英国のプレミアリーグ・サンダーランドで活躍した奇誠庸(キ・ソンヨン、33歳、FCソウルのMF)に対しては、小学校時代に性的暴行を受けたというサッカーチームの後輩が登場した。奇は直ちに全面否定し、相手を名誉毀損などで告発することを宣言した。
EXOのD.O.主演の映画「スウィング・キッズ」でヒロイン役を演じるなど、韓国映画界でライジング・スターと言われている女優パク・ヘスは、相次ぐ「いじめ#MeToo」がきっかけで、初主演ドラマが無期限放送延期になる状況に直面している。
パク・ヘスに暴力を振るわれたと主張する10人以上の被害者は「母親が作ってくれた弁当を10階建ての高さの建物から投げ落とされた。髪を掴まれたまま、教卓の前まで引っ張られてはさみで髪を切られた。防腐剤を口に入れて飲み込めさせられた」などといった衝撃的な内容を暴露したが、やはり、パク・ヘス側は強く否定して法的対応を予告した。
ほかにも、(G)I-DLEメンバーのスジン、ITZYのリア、ストレイキッズのヒョンジン、MONSTA Xのキヒョンらが「いじめ#MeToo」の告発に遭い、告発者への法的な対応が進むなど、現在、韓国のスポーツ界や芸能界がひっくり返るような騒ぎになっている。
このような「いじめ#MeToo」は、事実でなくても名前が取り上げられただけでも有名人にとっては致命傷となる可能性が十分にある。
「私は、10年前に君がやったことを知っている」
韓国のスポーツスターやセレブたちを恐怖に震わせる「いじめ#MeToo」はしばらく続きそうだ。