「僕は経営者。後ろに下がりたくない」
――きっかけの1つとして、ジャーナリスト柳原氏の記事がありました。
「あれ訴えますよ。もちろん。家まで行こうと思ってます。だから今調べてもらってます、住所。子供にも挨拶しに行こうかなと。いや、変なことしないですよ? もしいなかったら子供に『お母さんにこれ渡しといて』って手紙渡そうと思ってます、普通にね」
――2020年の9月くらいに、Aさんの母親ともインスタグラムのDMでやりとりされています。
「え、それは覚えていないです」
――(「マジで誰や 名前言え 目の前でどうどうと話に来い 調べたろか」というメッセージを見せて)こういうやりとり覚えていますか?
「あー、送ったかも。こういう内容が来たら毎回こういう対応をしています」
――相手は事故の被害者家族です。
「まず、これを送ってきたのが本当に母親かわかりませんでした。こういうDM、いくつも来てるんです。だから僕はこれをアンチとして対応してしまいました。だから、とりあえず内容証明送って、本当に母親だったら『本物だったんですね、ごめんなさい』って謝ればいいんじゃないかなって思ってます」
――「謝罪に来るのを待ってます」という言葉に対して、既読で終わっていますが、それはアンチの嫌がらせだと思ったからですか?
「はい。だって内容証明送りますって書いてるんですから、これ以上は僕から喋れませんってことじゃないですか。あとは弁護士さん通してくださいってことなんで。それに関しては、そんなん言ってたらキリがない。こういうDM、いくらでも来てるんで」
――その中には、本当にお母さんが送ったものが入っている可能性もありますよね。
「でも誰が本当のお母さんなのかはわかんないじゃないですか。これは語弊がある言い方かもしれないですけれど、僕も前向きに自分の人生なんで生きていかなきゃいけないんです。そんな中で苦情のメッセージに対して、すべて打ち返してる時間ってないわけですよ、僕も経営者なので。それをするなら前に進みたいわけです、僕は。後ろに下がりたくないわけですよね」
――被害者家族や家族を名乗る方からは頻繁にメッセージが届いていたんですか?
「1カ月に1回くらい来ていたんじゃないですか。ほんとに過激な文面で。テレビ局にも連絡行ってたみたいです。『こんなやつ出すな』とか」