膣はなぜ保湿すべきなのか
森田 膣粘液を出す仕組みと、髪の毛が作られる仕組みって、実はその根源は同じなんです。だから、「膣まわりのケアが大事」と私は言うのね。膣まわりは、デリケートゾーンのこと。尿道、膣、肛門。女性にとっていちばん大切な場所。なのに、顔やボディは熱心にケアをするのにここはほったらかしという人が日本は多いのね。それではダメ。「潤うからだ」にするために、膣を清潔にして保湿するのは必須なんです。
松本 ドライマウス、ドライアイと同じように膣も乾かないようにケアをする。
森田 その通り。膣の粘膜が潤ってないとあらゆる病気の引き金となる。だからいま、まずやるべきことは、VIO脱毛。高齢になっても生えてこなくなるから。
渡辺 出た(笑)。
松本 それは絶対ですか?
森田 絶対。すべてきれいにするハイジニーナが望ましいけれど、抵抗があるならVゾーンは残してもいい。でも、膣まわりのIOゾーンの毛はNG。そこをきれいにすれば、むれたりかゆみが出ることがなくなるし、尿漏れも予防できる。将来、介護でお世話をしてもらうことになったとしても衛生的。真貴さんが以前、「スカートの下のエチケット」ってすごくいい言葉をおっしゃったけれど、VIO脱毛は身だしなみなんです。
松本 松峯先生もそうおっしゃってました。白髪になってレーザーが反応しなくなる前にやらなきゃって。
森田 しかも、毛を剃ってはじめて、自分の膣まわりがどうなっているかが認識できる。そうすると小陰唇、大陰唇がゆるゆるで乾燥して、保湿力がまったくないことに気がつく。もし私たちが顔に美容液もローションも何も与えなかったら一体どうなる? しかも、膣まわりの皮膚は、顔よりも繊細。パンツを履いてるからいい、じゃないのね。
渡辺 そもそもなんですが、膣から粘液を出さなきゃいけないのはなぜですか?