信用情報機関がつくられた理由
N本 は、はいぃぃ~。
K藤 信用情報機関というのは、元々国が作った機関でもなんでもなくて、カード会社や銀行が自助組織的に作ったモノなのよ。だから元々は、銀行の信用情報機関、カード会社の信用情報機関、消費者金融(*4)の信用情報機関ってバラバラに会社があったの。今はみんなで情報を共有してるけどね。だって、お客さまがカードを申し込んできた時に、他の会社にいくら借金があるか知らなかったら、お金を貸すのは危険でしょ!
*4 「サラ金」とも言われ、担保がなくてもお金を貸してくれる貸金業者のこと。
N本 そっかー、お金を貸す時に、他の会社にたくさん借金があったら、貸し倒れになっちゃう危険性がありますもんね。
K藤 つまりお客さまの評判を会社同士で共有するってことよ。お客さまごとに情報を記録して、いくら借りてるか、延滞せずに支払っているか、っていうことを共有すれば過剰な融資(*5)や貸し倒れを防げるでしょ。
*5 銀行、カード会社、消費者金融などから、お金を融通してもらうこと。
N本 なるほど~。その評判を信用情報って呼ぶんですね。
一社でも延滞が出ると融資がストップすることも
K藤 そう、一社で延滞が出たら、もしかしたらその人はお金に困っている状況かもしれないでしょ。そうすると他の会社も、貸し倒れになったら困る!って判断して融資をストップしたりするのよ。
N本 信用情報ってリストっていうよりはカルテみたいな感じですね! お客さまごとの取引状況が健全か否かっていう……。でも勝手にそんな情報を記録してもいいんですか⁉
K藤 信用情報機関に情報を提供・参照するっていうのは、カードを契約する時に必ずお客さまに了承を得てるわよ。利用規約に絶対書いてあるんだから。
N本 ああ、あのカードを作る時に渡される、細かい字でびっしり書いてあるやつですね。
K藤 読まずに捨てたりしてないでしょうね?
N本 ぎくっ。
K藤 とにかくブラックリストなんてものはないし、信用情報機関に情報を提供することは違法でも何でもないことを説明する!
N本 あっ、はい……。ってクレームクレーム‼ で、電話途中だったぁぁぁ‼
電話 いつまで待たせるんだこのヤロゥ‼
N本 たっ、大変申し訳ございませんー‼
A.ブラックリストは都市伝説。でもお客さまの情報はカード会社同士で共有してるって教えてあげな。