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タレント女性が告発「パパ活で月100万は嘘。日常的に怒鳴られて逆らえなかった」高級交際クラブの実態

タレント女性が告発「パパ活で月100万は嘘。日常的に怒鳴られて逆らえなかった」高級交際クラブの実態

“パパ活感覚”は危険 超高級交際クラブの甘いワナ #4

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X子氏も“交際クラブ斡旋契約”を結んでいた

 X子氏が倉科氏らと初めて出会ったのは2020年12月半ばのことだった。まず、TwitterでY子氏から《将来の夢や生活をサポートしてくれるスポンサーを見つけませんか?》とメッセージが届いたのだという。

「私は少し芸能の仕事をしていて、そのことについてツイートしていたのをY子さんがご覧になったんだと思います。Y子さんのTwitterのプロフィールには『ミス・アース・ジャパン』に出場したことなどが書かれていたので、すごい方からご連絡いただいたんだなと思いました。それで《交際クラブの業界トップの方を紹介する》という誘いに乗ってしまいました」

 当時、X子氏は思うようにいかない芸能の仕事に焦りを感じていた。それで「何かのきっかけになれば」程度の軽い気持ちで話を聞きに行ったのだという。指定されたのは横浜の高級ホテルのロビー。A子さんらが面接を受けたのと同じ場所だった。

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面接を受けた高級ホテルのロビー(ホテル公式サイトより)

「面接の内容も他の女性たちとほとんど同じです。私はそれまでパパ活をしたことがなかったし、ましてや交際クラブに登録したこともありませんでした。でも、まだ芸能界で頑張っていきたかったので、自分磨きをするお金が必要でした。

 それに当時から倉科さんは強気で、断る方が悪いんじゃないかと思えてきて……。その場で交際クラブ斡旋契約を結び、1年間で12万円を支払う約束をしました。この日は手持ちの2万円を渡し、後日10万円を支払いました。さらに講習や交際クラブに行く日程を決められてしまって、引くに引けない状況になってしまいました」

バスタオル1枚の倉科氏がホテルで待っていた

 1月上旬、X子氏は倉科氏から「講習を受けてもらう」と呼び出された。場所は面接をしたのと同じ高級ホテルだった。X子さんは「A子さんたちの講習はビジネスホテルでしたが、この頃は講習もこの高級ホテルで行われていました」と、当時を振り返った。

「倉科さんからは事前に『お客様に紹介する前に、俺が君のことを知っていなければいけない。タトゥーやリストカットの跡がないかなどをチェックします』と言われていたので、なんとなく『体を見られるのかな』程度に思っていました。ですが指定された部屋へ行くと、シャワーを浴びてバスタオル1枚を身に着けただけの倉科さんが待っていました。そしてそのまま……」

 X子氏はそこで倉科氏と肉体関係を持ったという。「倉科さんには相手に有無を言わせぬオーラがあり、この時から私は彼を拒否することができませんでした」と暗い表情で吐露した。

「この講習の後、倉科さんが『契約している』という交際クラブ『Q』『S』『R』にY子さん同伴で面接を受けに行き、登録しました。その後1度だけ、交際クラブからの紹介で男性と会いました。でもパパ活が初めてだったこともあり、交渉が上手くできなかったんです。食事のみで解散になり、お手当もいただけませんでした」

 倉科氏が「X子さんはランチで1回500万円は稼いでいます。本人に聞いてもらって結構です。2人は今も付き合っているはずですよ」(#3参照)と言っていたことを伝えると、X子氏は「全くの嘘です」と断言した。

「私がパパ活をしたのはこれ一度きりです。私には初対面の人に『体の関係を持つので“お手当”をください』なんて言えませんでした。自分には向いてないなと思って、もう辞めようと思ったんです。それで1月半ば、倉科さんに連絡して、改めて会うことになりました」

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