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「年齢的に芸能は手遅れなんだからやるしかないだろ」

 その日も倉科氏とY子氏は、横浜の高級ホテルで別の女性の面接をしていた。その面接が終わった後、X子氏は倉科氏とY子氏に交際クラブを辞めたいと申し出たのだという。

「すると倉科さんから『Y子のように裏方に回ればいい。Twitterでスポンサーを探したり、お金に困っている子を探して紹介しろ』と言われたんです。その場でこの仕事が違法なのか合法なのか判断ができず、倉科さんに『大丈夫なのでしょうか』と聞きました。すると倉科さんは『これは法律と道徳を守っていて、警察の認可を取っているから大丈夫だ』と。さらに『芸能をしているなら映画に強い人を紹介できる』『もう年齢的に芸能は手遅れなんだからやるしかないだろ』と説得されました。それでまた断ることができず、この仕事を受けてしまったんです」

「文春オンライン」からの取材依頼の後、3月31日から4月1日にかけて交わされたX子氏と倉科氏のLINEのやりとり

倉科氏からは日常的に恫喝されていた

 こうしてX子氏は“倉科側”に回ったのだ。

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 X子氏は自身のTwitterアカウントで《業界トップ交際クラブで現在No.1》などと自称しているが、実際に交際クラブを利用したのは前述の1回のみ。しかし、あたかもパパ活で大金を稼いでいるようなフリをして、9人の女性を誘って倉科氏に紹介し、8回の面接に同席したという。

「私が紹介した女の子が面接で渋ると、倉科さんから『時間取ってるのにこういうの多いよ』と怒られ、女の子が断ると『お前の努力が足りない、やり方が悪い』と電話で延々と怒鳴られました。今日は早めに帰りたいと伝えた日には『仕事をなんだと思ってる』『俺を舐めてるのか』と電話で1時間ほど怒鳴られ続けたこともあります。女の子が1年分の会員費12万円は大金すぎて支払えないと言ったときには、半額の6万円を立て替えさせられることもありました。

 この仕事の報酬は特に決まっていなくて、2月末頃に一度だけ30万円をもらいました。手渡しで、直接受け取っています」

 倉科氏から特に激しく怒られたというのが、3月5日に行われたC子さんの面接の後だ。

「高級ホテルのロビーで『(C子さんに)違法だと思わせたお前が悪いんだろ』『こういうの多すぎるよ』『もう俺は面倒見ないからお前やれ』『責任とって貰わなきゃ困る』と1時間以上怒られ続け、帰宅後も30分以上電話で同じ話をされました。怖くて、怖くて、謝り続けました。

 倉科さんと関わるようになってから、打ち合わせの度に『この仕事で成功できない奴が、他の仕事で成功できるわけない。だから、お前は何もできていない』と否定されました。自分がやっていることの善悪も判断できなくなって、ここまできてしまいました」

 X子氏は倉科氏、Y子氏と定期的に連絡を交わし、女性らの面接以外にも打ち合わせでたびたび会っていた。しかし2人の素性に関しては、詳しく知らないようだった。