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2021/05/03

source : 文春文庫

genre : エンタメ, 読書, 国際, 芸能

旦那さんが奥さんに言い続ける“ある言葉”

 私なんかも、まあ、もうちょっときれいな格好しても悪くないな、と思うのですが、彼女たちにしてみれば、なぜこれが「美しくない」といわれるのかわからない。「これで、きれいじゃない?」と信じて疑わないのですから、それよりきれいなのを着せるということは、無理なことかもしれません。

 それでもとにかく、二十歳くらいまでの女の子は、見ていても飽きないほどきれいです。でも昔から「花の命は短くて」という歌にもあるように、残念なことながら、二十歳を越える頃から、肥り始め、顔からはつやと、生き生きした若さが消えて、急に中年に近づいていくように見えます。もちろん、これは人にもよりますし、また中年が悪いというのでもなく、内面の美ということはあるのですが、いちおう、見たところをいえば、大部分がこうなるわけです。

セントラル・パークを散歩する人々

 

 そのかわり逆に、こっちのショウ関係の人や女優の中には、日本人がかなわないほど、すばらしく若い人たちがたくさんいます。

 例えば、『ルーシー・ショウ』のルシール・ボールは、相変わらず穴に落ちたり、ゴーゴー踊ったりと、テレビで活躍していますが、もう六十歳だそうですし、アレキシス・スミスという、私が中学生の頃、すでに中年だった映画女優が、いまブロードウェイに出て、『フォーリーズ』というミュージカルの中で、足を全部出して、チャールストンやいろいろのダンスなどを踊るのですが、若わかしくて、魅力たっぷりです。また、キャサリン・ヘップバーンも舞台で見れば映画より若く、セクシーで、私の倍くらいのスピードでセリフをいいますが、六十四、五歳にはなっているそうです。

 ということは、気をつければ若くいられるということなのでしょうか。でも一般の女性の若さを失っていく速度は早く、もちろん、若さを保つための本、カロリーの本、やせるための本、そのための先生と、いろいろあるようですが、どうもふせぎきれないようです。でも、こちらの旦那さんは、どんなに奥さんが太ってしまってシワがあろうと、彼女たちにいい続けます。

「マイ・ガール! ご機嫌はいかがかね!」