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特集観る将棋、読む将棋

2021/04/25

ABEMAトーナメントの司会は大変な仕事

――山口恵梨子さんには、こんなコメントがありました。

〈YouTubeや将棋以外の分野での活躍も素晴らしいが、恵梨子先生の聞き手はテンポよく解説の先生に突っ込んでいく所が素晴らしいです。嫌な感じで突っ込んでいかずに、相手の先生の良さを引き出せる聞き手が大好きです〉(40歳/女性)

――続いて鈴木環那さんへのコメントです。

〈話す速度といい、相槌といい、解説者への振り方といい、無駄がなくとても聞きやすいです。訓練なさって上達されたのだと思います。姿勢も良くアナウンサーみたいで素敵です。森内チャンネルになくてはならない存在ですね〉(50歳/女性)

遠山 お三方とも、ABEMAトーナメントで司会をされていましたよね。

深浦 あの司会は大変ですよね。

遠山 あれは大変ですねぇ。

深浦 まずは時間が読めないし、終わった瞬間に対局の総評をまとめなければいけないし、次の進行が準備ができていないとずっと“つなぎ”で話していなければならない。そういう才覚のある人だけができる仕事ですね。

山口恵梨子女流二段は昨年度の「最優秀聞き手」だった ©文藝春秋

――あとは、上田初美さん、千葉涼子さん、加藤桃子さん、貞升南さん、飯野愛さんなどの名前が挙がっていますね。遠山先生、ここだけの話、聞き手の方との相性ってありますか?

遠山 昔は考えましたけど、40歳を超えたら、もうどなたでも全然大丈夫です。タイプが違っても、その人の話を引き出そうとか、そういう風に考えるようになりましたね。

深浦 コメントを見ると、聞き手の人を応援されているケースが多いですね。女流棋士の仕事をしっかり見てもらっていると感じて嬉しいですね。

――さてどうやって大賞を決めましょうか。

深浦 中村桃子さんは、しっかりしていますが「さいたろう」などの名言も残されて面白いですよね。

遠山 そう、番組だとしっかりした感じですけど、プライベートなところは面白いですよね。一緒に中継をやるときは、そんな素顔を引き出したくなります。

深浦 昨年のNHK杯決勝では、司会が中村桃子さんだったので優勝できました(笑)。

遠山 それが決め手ですかね。得票もいちばん多いですしね。

――では、「最優秀聞き手」は、中村桃子さんに決定しましょう。

受賞の言葉(中村桃子女流初段):
 この度はたくさんの方に選んでいただきありがとうございます。
 聞き手の仕事は1人の力ではなく、解説者やスタッフ、本当にたくさんの方の助けがあってこそ成り立っていると思っています。
 私自身これからも周りへの感謝を忘れず、そして視聴してくださる皆様には、わかりやすく楽しいと思っていただける番組をお届けできるよう精進して参ります。
 これからも宜しくお願い致します。