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ジオラマ、運転シミュレーターなど、楽しさいっぱい

 20000形の2階建て車両を眺めつつ、順路は2階へ進む。ロマンスカーミュージアムのもうひとつの主役、ジオラマパークがある。博物館のジオラマはたいてい壁に向かった長方形だけど、ここは部屋の形を生かした「J」の字形の珍しい配置だ。右手の新宿駅からたどると、小田急自慢の複々線区間で多摩川を渡り、相模大野で江ノ島線を分岐、ご当地の海老名もビナウォークなど周辺をバッチリ再現して、小田原、箱根湯本へ。

ジオラマひかりの演出新宿駅
ジオラマ複々線区間
ジオラマ海老名
ジオラマ箱根登山

 ロマンスカーの行程をバッチリ見せてくれるほか、江の島と江ノ電、箱根登山鉄道のスイッチバックと芦ノ湖など観光地も再現された。新宿の街並み、箱根駅伝も再現され、他にもいろいろと仕掛けがありそう。

 長辺方向だけでも名古屋の「リニア・鉄道館」とほぼ同じ長さだから、かなり大きい。日本最大級といって差し支えない。観客側にガラスの仕切りがほとんどないから、照明や映り込みがなく、近くに寄ってじっくり観られる。とくに夜景の表現が見事で、光り輝く新宿の街は憧れの東京という雰囲気。ジオラマから少し離れた床が高くなっていて、全体の風景を俯瞰できる。背面と建物のプロジェクションマッピングで演出したジオラマショー「時間と距離のロマンス」は必見だ。まるで花火大会を観たような大満足感がある。

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ジオラマ全景

 ジオラマパークを出ると、3番目のお楽しみエリア「キッズロマンスカーパーク」と「ロマンスカーアカデミアII」。「キッズロマンスカーパーク」には、「こうさくしつ」と「のぼってあそぼう」のエリアがある。

「こうさくしつ」はペーパークラフトの電車を作り、小さなジオラマに置くと磁石の仕掛けで動き出す。「のぼってあそぼう」は電車をモチーフにした立体的な遊具で、靴を脱いで上がり、電車の中を探検だ。階段で電車の屋根に上れば、ボールプールや網棚のような橋を通り抜けたり、つり革にぶら下がったり。本物の電車でやっちゃいけないことができて楽しそう。対象年齢は3歳から12歳までとのことで、悔しいけれど「大きなお友だち」は遊べない……。

キッズロマンスカーパーク作って遊ぼう