「ロマンスカーアカデミアII」にはロマンスカーの運転シミュレーターがある。本物のLSE車の運転台を設置し、映像もロマンスカー2階運転台から撮影したという。運転席の天井が低く、椅子はまるで座椅子で、足を前方に投げ出す姿勢になる。こども用かと思ったら、実際の運転台と同じ狭さだという。運転は楽しいけれど、運転士さんの仕事ってたいへんだ。ますます尊敬した。
往年のロマンスカーファン感涙「クールケーキ&日東紅茶のセット」も!
締めくくりは「ミュージアムショップ」と飲食店「ミュージアムクラブハウス」。ミュージアムショップは、小田急電鉄の公式グッズショップ「TRAINS」で、新宿駅、和泉多摩川駅に続く3店目。小田急グッズのほぼすべてが揃うほか、ミュージアム限定の記念品も多数。品目も菓子、おもちゃからロマンスカーモチーフの腕時計まで多岐にわたる。
「ミュージアムクラブハウス」は喫茶とクラフトビール、軽食を提供するカフェスタイル。ここはミュージアムの出口の先にあり、入館者以外も利用できる。入口の目印だった木製ロマンスカーオブジェの左側だ。趣向を凝らしたホットドッグが数種類、表面にロマンスカーの絵柄を食用色素でプリントしたホットドリンクなどが楽しそう。そして往年のロマンスカーファンには感涙モノの「クールケーキ&日東紅茶のセット」がある。走る喫茶室として人気だったロマンスカーの車内販売メニューだ。ロマンスカーの車内販売は今年3月12日で終了しており、まさかの復活。ロマンスカーと言えば日東紅茶である。
ロマンスカーの楽しさをギッシリ詰め込んだ「ロマンスカーミュージアム」は、現在、COVID-19感染予防を考慮して予約制となっている。入場時間を指定されるだけで、滞在時間に制限はない。予約サイトの手続きは無料。入館料は当日支払う。中学生以上は900円、小学生以上は400円、3歳以上は100円だ。
COVID-19対応策としてはほかに、「こうさくしつ」「キッズロマンスカーパーク」が使用中止。また、館内は食事可、再入場可となっていたけれども、これらも当面は禁止となった。屋上には海老名駅や海老名検車区を見渡せるテラスもあって、「ミュージアムクラブハウス」のホットドッグなどを食べられた。電車を眺めつつピクニック気分を楽しめたはずだけど、事態の収束を待つしかない。
予約状況も直近の土休日は塞がっているけれども、平日や2週間先くらいだと空いている。ロマンスカーミュージアムは、ロマンスカーのファンやファミリーにとって、楽しいアミューズメント施設だ。とくに電車好きのお子様にお勧めしたい。ただ楽しいだけではなく、ロマンスカーの美しさを感受性の高い時期に見せてあげたい。
写真=杉山淳一
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