ミャンマーで危険にさらされている妻の実家
――ところで、ミャンマーは今、非常に逼迫した状況ですね。監督のように知り合いや身内が多いと、特に気が気じゃないでしょう。現在、ミャンマーの情報というのは、SNS頼りなのでしょうか。
藤元 そうですね、SNS。あとは妻の実家の家族ですね。
――ご実家と電話でお話はできるんですか。
藤元 できます、ネットが遮断されていないときは。でも電話でミャンマーの情勢について知るというのは難しいから、やはり情報源はSNS。それから現地に住んでいる日本人が発信している情報ですね。
妻の実家近くで大虐殺。結婚式をあげたバゴー町。老後は移住したいと思ってた。
— 藤元明緒/Akio Fujimoto (@akio_fujimoto) April 13, 2021
怪我人を治療すれば射殺。遺体は内臓がない。
実家を「燃やす」と脅され写真を撮られた。いつ燃えるか分からない義父母は眠れず衰弱している。
助けられる国は一つもない。世界は狂ってる。https://t.co/0hu1VykW1I
――こういう場合もSNSは重要なツールになり得るんですね。そういえば先日、SNSに投稿された写真や動画から、ミャンマー軍が使用した武器について解析した、という記事も見かけました。
藤元 ありましたね。しかし、あのように証拠を挙げてみたところで、という気もしますけれど。
――今、ミャンマーの人たちのために日本人ができるのは、どんなことだと思われますか?
藤元 すでに率先して活動されているかたもいらっしゃいますよね。でも長期戦になるとなかなか苦しい。資金が尽きてしまうと動けなくなってしまうので、個人であれば、そういうかたの金銭的な支援をするとか。小さなことなんですけれど、僕も前作『僕の帰る場所』のチャリティ上映会で寄付のお金を集めて、送ったりしています。
あとはミャンマーで新政府が立ち上がったので、それを国際社会が認めるのか認めないのか、というところもありますね。
#僕の帰る場所 今後の上映予定を。
— 藤元明緒/Akio Fujimoto (@akio_fujimoto) April 29, 2021
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大阪・シネヌーヴォ 5/1〜7
東京・ポレポレ東中野 5/22〜28
富山・ほとり座 5/29・30
長野・上田劇場 6/5〜18
新潟・シネウィンド 調整中
京都・出町座 調整中
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引き続き配給収益はミャンマー支援のために全額寄付します。 pic.twitter.com/RgiFfYXvat
――世界がどう動くのか。
藤元 日本を含めた世界、ですね。日本でいうとミャンマー軍との関係を絶つのか絶たないのかとか、まだちょっと判断できていないところがありますよね。