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「あんたら、俺と何が違うんだ!」岡崎体育31歳が明かす“地元で味わった劣等感”

岡崎体育さんインタビュー #1

2021/05/29
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岡崎 ありますね! やっぱり人の名前を覚えている人は、周りから愛されてるなぁって思います。たとえば、Hey! Say! JUMPの中島(裕翔)さん。一緒にドラマに出させてもらったんですが、打ち上げでスタッフ全員の名前を覚えていたんですよ。すごいなぁと思いつつも、よく考えたら自分もエンジニアさんの名前とか、ドラムを叩いてくれる人の名前を覚えて、次になにか作品を作ろうと思ったときには「あの人に声を掛けよう」などと思っているな、と。

 それは俳優さんでも同じで、だから名前を覚えたりだとか、その人がどんな人なのかを覚えることってすごい大事だなと感じましたね。やっぱり人から愛されないと長く続けられない仕事なので、そういうところは自分も学びました。

岡崎体育が「なりたい人」とは?

――今後、岡崎さんが「こんな人になりたいな」と目指す方向性はありますか?

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岡崎 今話したヒャダさんも僕の活動の指針になっている人だし……あとは、文化人と言われる方々は全員なりたい人ですね。僕、文化人になりたくて色々やってるので。これは、ヤバイTシャツ屋さんのこやまくんとも昔から話してることなんですが、最終的に文化人になったらゴールだな、って。

 

――意外ですね(笑)。では、岡崎さんが考える文化人とは。

岡崎 肩肘張らずに仕事してる人ですかね。あと、趣味の部屋とかガレージがある人じゃないですか。

――そうした多才な人は、よく孤独を抱えているとも聞きますが、岡崎さんはどうですか?

岡崎 まったくないですね。孤独とか、感じられたらかっこいいんですけどね。多いわけじゃないけど友達もいますし、月1で実家にも帰ってますし、レコード会社の人も優しいですし。もちろん、曲作らなあかんっていうときは部屋にこもって作業するんで、それはさすがに孤独ですけど、逆に孤独じゃなきゃ何も生まれないので。

 そうやって作り出したものが世の中で評価されたときはすごく嬉しいし、生まれてきて良かった、生きている意味あったなとまで思うんで、たぶんその孤独は曲がリリースされたときには打ち消されるんですかね。

 

後編に続く

 撮影=杉山秀樹/文藝春秋

岡崎体育/おかざきたいいく

1989年生まれ、京都府宇治市出身。同志社大学文化情報学部卒。2012年ソロプロジェクト「岡崎体育」を始動し、2016年メジャーデビューを果たす。『MUSIC VIDEO』が大きな話題を呼び、2019年さいたまスーパーアリーナでワンマンライブを開催。楽曲提供や編曲、リミックスのほか商品タイアップ企画を手掛けるなど、マルチに活躍。今年5月26日には、3年ぶりとなるコンセントアルバム『OT WORKS Ⅱ』をリリースした。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

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