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理想は“サウナのない世界”!?
「実際フィンランドの幼稚園で、森の中の腐葉土を園庭に敷き詰めて子供たちをそこで遊ばせたところ、子供たちの学習能力が上がり、免疫力も上がったという、医学的な実験データが去年出たんですね。やっぱり自然にじかに触れることで免疫力が高まっているんじゃないかなって。今の生活はあまりにも洗練されすぎてて、ちょっとした異質のものがあった時に戦えないというか。
腸活の話もよく話題になりますよね。腸の中はまさに土というか、微生物の住処であって。そこになるべく多種多様な微生物がいれば、色んな異質なものが入ってきた時に戦ってくれる。科学的で人工的なものばかり摂っていくと、腸の中に戦う菌がなくなって、それが精神的にも負の要素になって鬱病の原因になったりとか。微生物の戦い。人間の中も自然界も一緒だというかね。だけど理想はサウナがなくてもいい世の中が一番。ストレスをリセットするものがないというのが究極。ここはそのための実験棟なんです。だからサウナがなくなったらほんとに幸せですよね(笑)」
「ウィスキング」とは、白樺の枝の束、通称ヴィヒタを使って身体を叩くサウナの健康入浴法だ。リトアニアやエストニアなどでは盛んにおこなわれている入浴法で、マッサージや血流促進、殺菌などの効果があるといわれている。サウナラボ神田には、このウィスキング専用に設計されたサウナ室が2つもある。