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 今でこそ「The Sauna」の野田クラクションべべーをはじめ若いビルダーもでてきているが、サウナ施設に入社し紆余曲折を経て、今サウナを作っている小野ちゃんの数奇な人生には、驚きを感じずにはいられない。

 神田ポートビルは、サウナラボだけでなく、池田晶紀の運営する写真スタジオやほぼ日の學校が入居するなど、街に開かれた文化施設という側面も併せ持つ。一歩中に足を踏み入れると、アーティストによる写真やオブジェがそこかしこに飾られていて子供が遊べるコーナーもある。また、カフェではサウナブレンドのコーヒーやドリンクも楽しめるほか、サウナグッズや書籍も購入可能。散歩の途中に立ち寄ったら、ずっとここにいたいと思わせてくれる場所なのである。

センス溢れるグッズや書籍。左奥に見えているのは…
不思議な茶室。茶道具も完備していて茶会も開催予定だとか
サウナマーケットには見たことないくらい沢山のサウナハット
写真家・池田晶紀の運営するスタジオ
飾られた家族写真一つ一つに物語を感じる
サウナブレンドのコーヒーで一服。至福の時

開かれた場所、開かれたサウナ

「街に開かれた公園というのが一番近い感じですかね。ふらっと来た人がここで休憩できるようなスペースにしたいという思いでこういう風になっています。ここに来たことによって、人が交差し、街が変わっていく。神田ポートビルって名前も“港”という意味を込めて糸井(重里)さんがつけてくれた。

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 ここのコーヒーも、気仙沼のアンカーコーヒーさんというところにお願いして作ってもらっているんですけど、東北の震災支援を、僕独自でやってた時に、糸井さんたちもずっと東北支援をやってて。そのご縁で糸井さんと『コヨーテ』の取材で移動式サウナを気仙沼に持っていった時に、糸井さんから紹介していただいたことから始まったお付き合いで。サウナブレンドというのをわざわざ作ってもらって、ほぼ日さんにパッケージデザインをお願いして。とても不思議な、でも確実に何かの縁で導かれるようにここの様々なものはできているんです。

 状況が変わってきたら、海外のお客様も沢山来ていただく拠点でありたいと思っています。こんな状況にならなかったら、もっとそういう展開を考えてたんですけどね。日本の良い所は神田にある。それでサウナに入ってもらって、リラックスしてもらう。そうしたらサウナで世界を救えるんじゃないかって本気で思ってます」

サウナ界の救世主、ゴッドファーザー米田行孝氏

INFORMATION

SaunaLab Kanda
サウナラボ神田

住所 東京都千代田区神田錦町3-9
営業時間 11:00-21:00
料金 ¥2,700 
※90分完全予約制(事前決済)
※最新情報は公式HPをご確認ください。
http://saunalab.jp/kanda/