想像してください。100度のサウナ室。そしてキンキンの水風呂に風そよぐ外気浴。そしてその後に待っているのは……アツアツの餃子に生ビール。脂の乗った鯖と極上の日本酒。

 サウナでととのい、感覚が研ぎ澄まされたあとの晩酌は、何物にも代えがたい魔力を秘めている。日本中のサウナと酒場に行き倒した筆者が“ととのい気分で極上サ飯を巡礼”する企画、それが日本サ飯紀行である。

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街中華の店内に突如現れるサウナ

 京阪祇園四条駅から徒歩数分。外観はちょっと渋い街中華。白いのれんに染め抜かれた「夷川餃子」の文字。中に入れば右側には10席程度のカウンター席。餃子とビールで幸せそうに飲っている常連客には目もくれず、ウナギの寝床のような京都特有の店の奥を目指す。

 現れたのは“サウナ”と彫られた秘密の扉。おそるおそる引き戸をあける。するとそこには、4つのロッカーと2つの洗面台が設えられた脱衣所が。小さいながらも、清潔感にあふれ、ダイソンのドライヤーも標準装備。お金のかけ方が少し心配になるほどのゴージャスさ。

サウナのエントランス(ぎょうざ湯インスタグラムより)