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「客がいきなりイソジンを…」コロナ前より“収入増” 吉原の真理子(33)が告白した“驚きのタンス貯金”

日本色街彷徨 東京・吉原 #3

2021/06/05
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「以前から来てくれているお客さんが、急にイソジンを自分で用意してくるようになったんですよ。何をするのかと思ったら、いきなり尿道からイソジンを入れたんです。それで、ある程度入ったら、おちんちんを握って、噴水みたいにピュッ、ピュッと出して、それを何回か繰り返したんです。『これをやっておけば、コロナにも性病にもかからないから大丈夫』って言ったんです。それまで、そんなことする人ではなかったですし、イソジンでうがいはしますけど、尿道に入れる人なんて見たことなかったんで、びっくりしましたね。そこまでしてもやりたいんだなって、おかしくなりましたし、ありがたいなって思いましたね」

真理子はなぜソープ嬢になったのか?

 そもそも真理子がソープ嬢となったきっかけは何だったのだろうか。

「離婚して、シングルマザーになってしまったので、手っ取り早く稼げる風俗の世界に入ったんです」

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 離婚の理由について尋ねてみると、10年ほど前のこととはいえ、傷は癒えていないのだろう、彼女はあまり言いたくなさそうだった。これまで、はきはき話していた口調とはうって変わって、噛みしめるように話した。

「DVです。元夫は中学時代の初恋の相手だったんです。彼が美容の専門学校を卒業して、美容師をしている時に、再会して20歳の時に結婚しました。付き合っている時から、ちょっと酒乱の気があるなと思っていたんですけど、暴力を振るわれるようになったのは、結婚してからです。3年ほどの結婚生活だったのですが、最後の方は毎日のように殴られ、時にはバットで叩かれたりして、このままでは殺されると思って、逃げ出したんです」

©八木澤高明

 考えられないことで常に元夫の拳が飛んでくる地獄の生活だったという。

「一度、夕飯に牛肉のケチャップ炒めを出したことがあったんです。その時、何が気に入らなかったのか、突然ボコボコに殴られたんです。他にも、カツ丼を作ったら同じ目に遭ったり、こちらの理解の範疇を越えていました。本人は、悪いと思っているんでしょう。殴ったあとに謝ってくるんですけど、暴力は止まりませんでした」

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