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「なおみ語録」が話題になったが、元々人前で話すのが苦手だった
いったい大坂をここまで苦しめてきたストレスとは何だったのか。大坂はこう告白している。
「私は人前で話すのが得意ではなく、世界のメディアに向かって話す前には不安の波に襲われます。本当に緊張するし、会見に出ていって、自分にできる限りの答えを出そうとすることは、いつも大きなストレスになっています」
うつ症状の始まりは、2018年に大坂の人生を一変させた全米オープンの優勝後だったという。世界中、特にアメリカと日本のメディアから引っ張りだこになり、インタビュー回数は急増し、その内容はテニスのみならずプライベートや、ときに社会の関心事や政治的な分野にも及んだことは容易に想像がつく。
記者会見での大坂はいつもジョークをまじえ、日本でも「なおみ語録」と呼ばれるようなユニークな発言で会場を沸かせたが、もともと人前で話すことが苦手だったという点は確かだ。