世界を舞台とするK-POPの活躍が目覚ましい。最近、新曲「Butter」で4度目のビルボード「ホット100」の1位を記録したBTSは、ビートルズの活躍と比較する報道があるほどだ。やはり世界的な人気を得ている4人組ガールズグループ、BLACKPINKは2021年6月現在、10億回再生を記録したプロモーションビデオが4本もあり、全盛期を謳歌している。
そんな中、K-POPの本場である韓国では、すでに彼らの名声を受け継ぐ「第4世代」のK-POPアイドルたちのデビューラッシュが続き、世代交代の声が聞こえている。
K-POPの「世代」はどのように分かれているのか?
そもそもK-POPの「第4世代」とは、どのような層を指すのか。
K-POPアイドルの歴史は、1996年にデビューした5人組のボーイズバンド「H.O.T.」の登場に始まる。情熱的で組織的なファンの勢力を意味する“ファンダム”が形成され、大衆音楽界に絶対的な影響を及ぼした彼らは、K-POPアイドルの始まりとされている。
H.O.T.のライバルだった「ジェックスキス」、J.Y.Parkがプロデュースした「god」、ガールズグループでは「S.E.S.」などが「第1世代」アイドルの代表的なグループで、漫画の主人公のような外見を武器に“10代の偶像”といった存在だった。
2000年代半ばになると「第2世代」が登場する。彼らは厳しいトレーニングを積んで、第1世代に比べて、優れた歌唱力や高難度のダンスが特徴的だった。第2世代の代表は「東方神起」や「BIGBANG」。自ら作詞・作曲する能力まで兼ね備え、アーティスト型アイドルの始発点となった。また、ガールズグループでは、「少女時代」「ワンダーガールズ」「KARA」が3強だ。この世代は海外進出に力を入れ、中国や日本など東アジアを中心に、K-POPの人気基盤を固めた。
「第3世代」は、2012年にデビューした「EXO」以降、「Wanna One」「SEVENTEEN」「BTS」などのボーイズグループ、「TWICE」「BLACKPINK」などのガールズグループを指す。
この世代では、K-POPが北米やヨーロッパに広がり、SNSやYouTubeなどを駆使し、韓国と海外を同時に攻略する戦略で一気にスターを生み出してきた。カリスマや神秘主義を強調した第1、第2世代と異なり、親しみやすくて距離感がないのも第3世代の特徴である。