昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

《尾木ママ緊急提言》SNSで裸の画像を拡散、自慰行為を強要…スマホを使ったイジメはなぜ過激化したのか【旭川イジメ凍死】

旭川14歳少女イジメ凍死事件 ♯22

2021/06/22

旭川市教育委員会は一刻も早く解散すべき

「正直言って、旭川市教育委員会は一刻も早く解散したほうがよい状態になっていると思うの。僕は昔からよく言うんですけども、教育委員会というのはおそらくどこの都道府県を例にとっても、閉じた組織になってしまって、隠蔽体質に陥ってしまう。今回の一連の報道を見ても、その体質がよく表れている気がします。『学校の常識は、世間の非常識』という言葉があります。旭川市教委は、自分たちの“常識”に捉われず、オープンな形で、このイジメの問題に取り組んでいかなければなりません」

「旭川14歳少女イジメ凍死事件」について、こう厳しい言葉を投げかけるのは、「尾木ママ」の愛称で親しまれ、元中学・高校教師で教育評論家の尾木直樹氏だ。

尾木直樹氏

※本記事では廣瀬爽彩さんの母親の許可を得た上で、爽彩さんの実名と写真を掲載しています。この件について、母親は「爽彩が14年間、頑張って生きてきた証を1人でも多くの方に知ってほしい。爽彩は簡単に死を選んだわけではありません。名前と写真を出すことで、爽彩がイジメと懸命に闘った現実を多くの人たちに知ってほしい」との強い意向をお持ちでした。編集部も、爽彩さんが受けた卑劣なイジメの実態を可能な限り事実に忠実なかたちで伝えるべきだと考え、実名と写真の掲載を決断しました。

尾木ママが指摘する旭川市教育委員会の問題点

 文春オンラインでは、4月15日から21本の記事を公開し、今年3月に旭川市内の公園で亡くなっているのが見つかった廣瀬爽彩(さあや、当時14歳)さんの死の背景に凄惨なイジメがあったことを報じてきた。一連の報道を受けて、旭川市教育委員会は5月に第三者委員会を設置し、イジメに関する再調査を開始した。

廣瀬爽彩さん

 その2回目の会合が6月4日に非公開で行われ、保管されているすべての文書の分析をすることや直接関わりのなかった生徒らへのアンケートを実施すること、7月には関与した生徒からの聞き取り調査を開始することが発表された。しかし、当初11月末までにまとめるとされた調査結果の公表については「日程は白紙」と延期が伝えられた。

 尾木氏は今から10年前の2011年に滋賀県・大津市で起きた「大津市中2イジメ自殺事件」について調査する第三者委員会の委員を、遺族側の推薦を受けて務めた経験がある。当時の経験も踏まえ、尾木氏は旭川市教育委員会の問題点を次のように指摘した。