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 結果、それが繰り返されることで周辺に物が散乱してしまう。また、座って何か作業をしたあとでは、片付けるためにわざわざ立ち上がるという動作はとても億劫に感じる。

 そこで、くつろぐ場所の近くに収納スペースを作る、もしくは一時置きの箱を置いてそこに片付け、席を外すときに持っていく、あるいは掃除や洗濯をする際に中身を点検するというルールを設定していけば、物は定位置に収まってくる。

くつろぐスペースに一時置きの箱を設置する

席を外すときに元の場所に持っていく

 

ルール1 一時置きの箱は1つの場所に1つだけ

ルール2 あくまでも「一時的」な収納場所と考え、定期的に箱の中を空にする

 手を放すことすら意識していない場合でも、「ここに入れる」と片付ける場所が決まることで、少しずつ箱へ入れる習慣が付いていく。すると、「どこへしまったかな?」と思ったらその箱を見ればいいだけになる。

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©️iStock.com

 ここで注意したいのが、一時置きの箱は必ずその場所に1つ(もしくは一人1つ)だけにするのを厳守することだ。

 よく片付けの本などにも「一時置きのかごを作りましょう」と書いてあるが、片付けが苦手な人はこれを言葉通り受け取って次々と一時置きのかごを増やしてしまい、結局どこに何があるのかわからなくなってしまう。また、一時置きのかごや箱はあくまでも「一時的」な場所なので、定期的に中を空にしないと意味がなくなる。

 特にASD傾向が強い人にとっては箱の「ルール(意味)」を理解していないと、何でもしまっておける場所というのはかえって混乱を招くことになる。導入する場合は、この2つのルールを徹底させることが重要だ。

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