中学生のときに、「自分は将来AV女優になるのではないか」という予感もあったと言う。
「そのときの彼氏が『デラべっぴん』ってエロ本を集めてたり、AVを見せてもらったりしていたんですけど、『自分もこういうのをやろうと思ったら、けっこういけるんじゃないかな?』って考えたことがありました。AVなんか見ても、女の子の反応もどこかウソっぽくて『わたしのほうがもっと上手にできるな』って思っちゃったんですよね」
高卒後は同棲して引き籠もり
高校を卒業した長谷川瞳は、水商売なども経験しつつも当時付き合っていた彼氏と同棲していた。
「彼氏の家に引き籠もっていました。同棲する前は水商売をやっていましたね。仕事だと思うとはじけられるんですよ。お金は稼げたんですけど、フッと緊張が途切れるともうなにもできなくなっちゃう。外にも出たくないし、誰とも会いたくなくなって、彼氏の家にずっといたという感じですね。好きになると離れたくなくなっちゃうんですよ。それはもう高校生の頃からで、ほとんど家に帰らないで彼氏の家に泊まり込んだりしていたほどです。彼氏のお母さんに、『もう帰りなさい!』なんて言われるんですけどね。そのときも、彼が好き過ぎてひとりで彼氏の帰りを待っているのが楽しかった」
長谷川瞳は自分を「コミュ障=コミュニケーション障害」だと言うが、普通に他人と接することができないわけではない。
「なんでしょうね……波があるんですよ。学校でもクラスの凄い人気者になっているときと、登校拒否しちゃうときみたいな時期があるんです。母親には、『いつも外に出ると無理してるね』って言われていました。外面を頑張っちゃうんですね。本当は家でひとり遊びしていたい子なのに」
水商売をやっていたときも、無理をしてまで売上を伸ばそうとしていた。
「お酒はあまり飲めないのに、頑張って飲んで、トイレでゲーって吐いたりしてまでボトルを入れてもらっていました。褒められれば褒められるほど頑張っちゃうんですよ。そうやって燃え尽きちゃうというのを、何度も何度も繰り返していましたね」