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「当協議会でも10年ほど前から『男性に日傘』を呼びかけ、2013年には“日傘男子”という言葉が流行語大賞にノミネートされたのですが、話題レベルに留まり、市場拡大には至っていないのが実情です」
なぜ“準備万端”なのに男性に日傘が広まらないのか
医学的に推奨され、メーカー側の生産供給体制も整い、しかも年々酷くなる殺人的な猛暑――。それでもなお男性が日傘を持とうとしないのはなぜなのか。
そこで記者は、周囲にいた15人の男性に、「日傘を持っているか?」と訊ねてみた。
結果は、「持っていない」13人に対して「持っている」が2人。
多数派の「持っていない派」の男性からは、「正直言って女性がうらやましいが……」「人目が気になるうえ、片手が塞がってしまう」などといった言葉も聞こえる中、数少ない「持っている派」は、日傘の所有理由をこう答えた。
「帽子では暑くて汗で濡れてしまうが、日傘ならその心配がなくて快適だから」(A氏=60代)
「交際中の女性の日傘に入れてもらったところ、その涼しさに感動して。当時は外回りの営業職だったので、すぐに購入しました」(B氏=30代)
今度は女性に聞いてみた
こうした男性心理を、世のご婦人方はどう見ているのだろう。
こちらも記者の周辺の30~50代の女性13人に訊ねて回ったところ、9人の回答を得ることができた。
まず「日傘男子を見たことがあるか」という質問。「ある」が6人、「ない」が3人。「ある」と答えた6人の女性に、その時に持った印象を率直に語ってもらったところ、声を揃えてこう答えた。