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「意識高い人!」

 しかし、同じ「意識高い」でも、その評価は真二つだ。

 肯定派は、「気になって顔を凝視したら、男性としてはかなりきれいな肌だった」(Cさん=40代)。否定派は、「『美意識が高いのですね』と半分馬鹿にしてお世辞を言ったら、『紫外線はお肌の敵だから』とマジ返しされて……」(Dさん=50代)。

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「“美容”を気にし過ぎるのは男らしくない」は少数派

 では「自分の配偶者や恋人などに日傘の使用を推奨するか」という質問にはどう答えるのか。

「勧める」2人
「条件付きで勧める」5人
「勧めない」2人

「勧めない」という意見からは、「ただの友人や知らない男性が日傘を使うことには何も思わないけれど、恋人となると話は別。保守的な考えかもしれないが、他者の目に見える形で“美容”を気にし過ぎるのは男らしくないと思う」(Eさん=30代)という声も聞こえてきた。

 ただ、それはあくまで少数派。

「夫と歩いているときに日傘をさしている男性を見かけて,『ほらね。あなたも日傘を持っていいんじゃない?』と言ったことがある。夫は日焼け止めさえ塗らないので、額や鼻が日焼けして赤くなるので……」(Fさん=40代)

 他にも「積極的に勧めることはないが、日傘をさしたからといって止めるつもりもない」という意見など、肯定的な意見が多数を占めた。「健康のためには日傘をさしてほしいが、それによって周囲から妙な目で見られたらかわいそう」(Cさん=40代)などの揺れる女心も続いていく。

お医者さんの勧める「日傘の選び方」

 すでに触れた通り、男性の日傘は「美容」よりも「体温調節」を主たる目的としている。日本の厳しい夏において、時にそれは「生命維持」の役割を担うことさえありうる。

 そこで前出の木村医師に、同じ使うなら男性はどんな基準で日傘を選ぶべきかを訊いた。

日傘のサイズはさしたときに“陰が肩まで覆う大きさ”が理想だという ©iStock.com

「持ち運びのことを考えるとコンパクトさは重要ですが、実際にさす時には“陰が肩まで覆う大きさ”が理想です。女性用の日傘ではちょっと小さいので、やはりメンズ日傘を選んだ方がいいでしょうね」