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「どうしよう? 僕も本当に話すことが下手だし、苦手なんだけれど……」

 この本を手に取った読者の中にも、そう思われる方がいらっしゃるかもしれません。そんな方は次のように考えを切り替えましょう。

「よし! 僕は、聞き役に徹しよう!」

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 第1タームの頃から何度もお伝えしていますが、婚活を成功させたければ、女性に“共感”することが最重要事項の一つです。

 女性は、自分に“共感”してくれる男性、すなわち気持ちを寄り添わせてくれる男性でない限り、どれほど見た目がタイプでも好きになることはありません。

©️iStock.com

「きちんと“共感”できる聞き役」というのは、婚活市場のアピールとしては、うってつけです。では、会話で“共感”を示すには、どうすればいいのでしょうか。

「私、ジブリの映画が大好きなんです」と言われたら、どう答える?

 例えばお見合いの席で、趣味の映画の話になったとしましょう。そして、男性がどんな映画が好きかを尋ねた時、女性がこう答えたとします。

「私、ジブリの映画が大好きなんです」

 スタジオジブリについてあまり詳しくない男性が答えるとしたら、次の3つの回答のうち、どれが正しいと思いますか?

〈A〉「あー……すみません。僕、アニメは見ないんです」

〈B〉「ジブリが大好きなんですね。他にはどんな映画を見ますか?」

〈C〉「ジブリ、人気ですよね。実は僕、あまり見たことがないんですけど、どんな所が面白いんですか?」

〈A〉の回答は論外。

 話がそれで終わってしまいます。男性は会話に結論を求めがちだと言われていますが、そのせいでしょうか。相手の意見を受けた結論だけを述べ、会話を断ち切ってしまう方は少なくありません。この回答は、まさにそのパターンだと言えるでしょう。

 (提議)私はジブリ映画が好き→(結論)僕はジブリ映画は見ない→以上

 繰り返しますが、女性との会話には“共感”が必須。相手の話がどれほど自分の見解と食い違おうとも、まずは一度受け止めなくてはいけないのです。

 これは婚活市場に限らず、生活圏内でも同じことが言えます。例えば、あなたの会社の同僚女性が、「昨日部長に企画書を出したら、内容が浅くて面白くないと酷評されたのよ」と愚痴をこぼしてきたとしましょう。その企画書がたとえ面白くなかったとしても、こんなことを言ってはいけません。