適切な矯正は子どもの近視のリスクを低減させる
国立成育医療研究センターが子ども2591人に、2020年4月末~5月に行ったインターネット調査によれば、「最近1週間、1日のうち、どのくらいテレビやスマホ、ゲームなどを見ていましたか?(勉強はいれません)」という質問に2時間以上と回答したのは、
・小学1~3年生 600人中 58パーセント
・小学4~6年生 1086人中 56パーセント
・中学生 432人中 74パーセント
・高校生 230人中 82パーセント
と、すべての年齢層で半数を超えていた。またこのうち、小学生で「8時間以上」と答えた子どもも5パーセントいた 。子どもたちの間でも眼精疲労が広がっていることが容易に推測される。
そこで大きな味方となるのがメガネ・コンタクトレンズだ。そして眼精疲労だけでなく、適切な矯正は子どもの近視のリスクを低減させることにもつながる。
逆に言えば、メガネ・コンタクトレンズを適切に選ばなければ、味方どころか、目に悪影響をもたらす可能性があるということだ。
「合わないメガネ」のチェックリスト
いまのは子どもに関する話だが、大人も同様である。まずは以下の項目に該当するかどうかを、チェックしてみていただきたい。
□ スマホ、新聞、本などを離して読むようになった。
□ 夕方になると色々なものが見えにくいと感じる。
□ 文字を読む作業や、手元の作業に集中できない。
□ 目の奥が痛む。
□ 肩こりや頭痛が前よりもひどくなった。
□ 以前より大きな文字を書くようになった。
現在メガネをかけていて、これらの項目に該当するなら、それはもしかしたら「自分に合わないメガネ」によって、目がSOSのサインを出している証拠かもしれない。加えて、こうした症状を家での仕事中に感じることが多い方はリモートワークの増加の影響が考えられる。