通知を見られたのは、3人目の男性についてのオファーのときだったそうだ。
と、ここまでを話したところで、カオルはいきなり、「あ、そうだ。もう一つやってました」と素っ頓狂な声を上げた。「え、なにを?」と反射的に私は問う。
パーツモデルという名の肉体を使ったバイト
「えっと、あの、AVじゃないけど、パーツモデルみたいなことをやってました」つまり、ここで取り上げるということは、その内容は、パパ活に準ずる肉体を使ったバイトということだろう。
「裸の?」
「裸じゃなかったんですけど、なんかそういうやつをやりたーい、と思ってやったんですよ。忘れてた。そうだ……そうだ、今年の3月だったかな。パーツモデルってことで行ったんです、××(地名)に。めっちゃシモ系のAVを撮ってる会社で、オシッコをするところを撮らしてくれみたいなやつ。あと、オナラするとことか、ゲップするとことか、胸チラとか、そういうのを……」
「やった?」
「やりました。そうだ忘れてたー」
「それで結局、カオルちゃんはなにをやったの?オシッコと……?」
「ほんとはウンチをしたかったんですけど、出なくって、オシッコをめちゃやりましたね」
羞恥の色はなく、まるで昨日なにを食べたかという報告のよう
かなりマニアックな話であるが、カオルの表情に羞恥の色はない。まるで昨日なにを食べたかという報告のようだ。
「で、オシッコとあと、胸チラというか、胸フェチ用の動画みたいなのをしました」
「どういう場所でやるの?」
「小さいスタジオがあって、そこの真っ白な部屋で、いろんなシチュエーションを指定されるんですよ。最初に偽名を名乗ってなになに、何歳でーす、こういうところで働いてまーす、みたいな。で、指示書が置いてあって、いまからタイマーで何分間とやるので、オシッコ我慢してくださいって。その前にいっぱい飲み物飲んでて、膀胱パンパンなんですね。で、そこでの指示に従っていろいろやっていくんです。オシッコを我慢してる姿をいろいろ撮る動画、みたいな。けっこう最後は漏れちゃうんですけど、ンフフフ」
「それはなに?脱ぐのはどこまで脱いでるのかなあ?」
「あ、全然、脱がないですねえ。パンツも穿いたままです。パンツ越しにオシッコが出ちゃう」
「顔は出るの?」