夫人のツイッターから発信される、コミカルでほのぼのとした投稿を機に、赤井英和一家にスポットがあたっている。父は元ボクサーにして俳優。娘はモデル、息子はボクサーとそれぞれの道を行く赤井ファミリー。夫妻同伴でのインタビューで家族の現在について話を聞いた。(全2回の2回目/前編を読む)
大きなニュースになった「長男リオ目指す」という記事
――佳子さんのツイッターから、赤井さんの予想外のキャラクターが明らかになりましたが、赤井家ではお子さんたちもそれぞれにご活躍していますね。とくに長男の英五郎さんは、お父さんと同じプロボクサーの道へ進むことが決まっています。
赤井 私がボクシングをやれと言うたことは一度もないんですけどね、きっと小さな頃から周囲にさんざん言われていたんでしょう。「お前もボクシングやるのか」と。でも、子どもって「やれ」言われたら反発するものじゃないですか? だから英五郎も幼稚園のときからずっと、「ボクシングなんか絶対にしない」と言うてたんですよ。
佳子 ところが17歳のときに、突然私に「ボクシングがやりたい」と言ってきたんです。彼は小学校6年生からハワイに留学していて、ラグビーやアメフトに打ち込んでいたはずなんですが、赤井がボクシングを始めたのが高校生のときだというのを知っていたのか、本気で始めるならいましかないと思ったんでしょうね。
――それはご両親としては意外な選択なんですか?
佳子 そうですね。ボクシングをやってほしいと思ったことは一度もありませんし。それが夏休みに帰ってきたときに突然、目に涙をいっぱい溜めながら「ボクシングをやりたいと思うんだけど」と言われて、まさに青天の霹靂でした。ただ、「だから学校を辞めて、アルバイトをしながらボクシングをやります」と言うので、学校だけはちゃんと卒業しなさいと言ったんです。
結局、英五郎は向こうで寮生活を送っていたので、学校に通いながらボクシングをやれる環境がなく、その話はなんとなく立ち消えました。それでも、赤井に「あの子、ボクシングやりたいらしいよ」と話したら、「ウソやろ!」「ほんまか!」と、これまでの結婚生活でも一番じゃないかというくらい喜んだのを覚えています。
赤井 いや、そら嬉しかったですよ。自分の息子が、自分が命がけでやっていた道を歩んでくれるというのは。