毎日の生ゴミ処理が面倒だったり、ゴミの分別がややこしかったり、ゴミについて苦手意識を持つ方は多いのではないでしょうか。しかし、日本全国には、「ゴミが消える魔法の道具」や「24時間営業の生ゴミボックス」など、ゴミに関するユニークな取り組みがたくさんあるんです。
そんなゴミの話をまとめたのが、ゴミ清掃芸人・滝沢秀一氏による『日本全国 ゴミ清掃員とゴミのちょっといい話』(主婦の友社)です。同書から一部抜粋して、明日だれかに話したくなる、日本全国のちょっといいゴミの話を紹介します。(全2回の1回目/後編を読む)
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千葉県市川市
24時間営業の生ゴミボックス?
人口50万人ほどいる都市で24時間生ゴミを受け付けているという仰天の情報をキャッチした。そんな都市で24時間回収してたら清掃員が何人いても足りない、労働量を想像するだけで背筋も凍りすぎて煙が出てくるだろう。でもどうやら清掃員が受け付けるわけではないらしい。コンビニみたいに、ゴミエンスストア市川店があるのか? いったいどういうことだろう?
僕の夢は「日本のゴミを減らす」ことなんだけど、そのときに絶対にぶつかる壁は【生ゴミ】なんだよね。ゴミを減らすために今、僕らができることは「分別」なんだけど、多くの自治体でシステム上、ビン・缶・ペットボトル・古紙・容器包装プラスチックの分別しかない。焦点を可燃ゴミに合わせるならば、よく可燃ゴミとして捨てられている紙とプラスチックをきちんと取り除いて分別し、資源に出せば可燃ゴミの3分の1は減る。問題は残りの3分の2。この中で次に比重を占めるのが生ゴミなんだ。僕はこの生ゴミを何とかしたい。千葉県市川市がおもしろい取り組みをしているみたいなんだ。
この本が出る段階では、まだ試作品なので、今後どうなっていくのかわからないが、2021年の現段階では、今後も「i−BOX」を増やしていく予定だという。
この「i−BOX」というのは何かといえば、24時間、365日いつでも生ゴミを捨てられる設置ボックスだ。いいねー。将来的には市川市民全員が徒歩2分以内に捨てられるように「i−BOX」の設置を目指しているという。
生ゴミ捨てられたら、めちゃめちゃいいよ。ゴミ減らしマニアの滝沢ちゃんではあるが、基本的にはとてもケチ(うるせーな!)なので、ゴミを捨てることになるべくお金をかけたくない。
僕はこれまで生ゴミを減らすためにさまざまなチャレンジをしてみた。
ひとつは生ゴミコンポスト。コンポストというのは生ゴミを肥料に変える。僕はコンポストセットを買ったのだが、しかし滝沢ちゃん、都内マンション暮らし。できた肥料は家庭菜園をするにしても持て余すし、生ゴミを発酵させるための菌床を定期的に買わなければならない。イコールお金がかかる。