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津田沼―松戸を結ぶ新京成線はどうしてあんなにカーブが多いのか?
新京成線は京成津田沼駅からやたらめったらに急カーブを繰り返して習志野をゆき、最後は松戸までを結んでいる路線だ。鉄道連隊の演習線として建設され、戦後になって民間に払い下げられて再整備、新京成線として開業した。
津田沼から松戸まで、新京成線に乗ると40分もかかるのだが、直線距離で行けばもっと早いはず。いまでは一帯がまるごと市街地になっているが、陸軍演習場だった戦前はもとより戦後直後も野っ原だったはずだ。だから直線的に結ぶこともできた。
それをあえてカーブを繰り返して時間をかけて津田沼と松戸を結んだのは、鉄道連隊の演習線としてあらゆる条件下を想定して建設されたからだと伝えられている(新津田沼駅から京成津田沼駅までも大きなカーブを繰り返しているが、これは戦後建設されたものである)。