昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

毎年100人近くが死亡 ライフジャケット未着用の釣りが「危険すぎる」これだけの理由

着用していても意味がない使い方も…

「アユ釣り中に流され死亡」

「漁港で釣り中に転落か、男性死亡」

 夏休みや連休になると、釣り人の水難事故を伝えるニュースが報じられることが少なくない。

 近年アウトドアブームの流れで人気が高まっている釣り。手軽に自然と触れ合える一方で、一つ間違えれば命の危険に晒される可能性もある。

 平成27年~令和元年までの5年間のマリンレジャーにおける水難事故が4171人に対して、釣り中の事故は1321人と全体の約3割にあたる。この数字は遊泳中の事故(1465人)に次いで2位となっている。

 また釣り中における死亡・行方不明者は、同5年間で476人。毎年100人近くが亡くなっている計算になる。釣り場に立つ以上、誰しも危険な目にあう可能性がある。

ライフジャケット未着用だと、生存率は15%ほど下がる

 しかし、この数字を見て釣りをやめようとは思わないでほしい。

 どうすれば安全に釣りを行えるか、釣り人自身が正しく備えることが大事だ。今回は釣りを安全に行う一対策として、ライフジャケット(救命胴衣)着用の重要性とその正しい選択を紹介する。

釣り用のライフジャケット

 ライフジャケットは釣具屋で購入することが可能だが、お店に行くと意外と種類が多く値段も様々なので、どれを購入すればよいか迷ってしまう方も多いだろう。

 しかし、「選ぶのが面倒なので付けなくていいや」と未着用で落水してしまうと、着用時に比べて海中転落事故における生存率は15%ほど下がってしまう。

 ライフジャケットは大きく分けて2種類あるので、最悪の結果を少しでも避けるために、購入時の参考にしていただきたい。

(1)固定浮力式

固定浮力式のライフジャケット

 浮力材である発泡ウレタンが使用されたベストタイプのライフジャケット。

着用している本人の頭部を浮かせる浮力がある

 蛍光オレンジ色のタイプが一般的だが、オカッパリの釣りで使われるものは収納ポケットがカスタムされており、ルアー、磯、堤防とそれぞれの釣りに合った選択肢があるのが特徴。

 多機能なものは2万円前後するが、浮くだけの機能を備えたシンプルなものは3000円ほどで買える。

メリット

・発泡ウレタンを使用しているので落水と同時に浮き上がる

・数千円ほどの価格がお手頃な商品までラインナップされている

・釣り具を収納できるポケットが付いた物も販売されている

・メンテナンスがほとんどいらない

デメリット

・夏場の気温が高い時は暑苦しい

・動き辛さを感じる

・自宅や車の収納時にかさばる

 以上から釣り中の快適さを損ねる場合もあるが、低予算でしっかり安全対策をするアイテムとして優れている。

 私も磯釣りやルアーゲーム用として大きなポケットが2つ付いたベストを持っている。

夏場は暑いかもしれないが冬場は暖かいメリットもある!