「学校における環境の中で、全職員態勢の中で、できる限りの調査をしたというふうには考えております。ご指摘の通り、本当に細部にわたってわかったのかというふうなことになれば、今後調査をしていくということをまずここで申し上げておきたいと思います。遅れにつきましては、本当に申し訳ありません」(校長)
同級生の母親から、新たなイジメの証言が
2年生の同級生の母親からは、学校も把握していなかった新たなイジメの証言も明らかになった。
「『死ね』『キモい』という紙が入っていた件についてです。その時がちょうど合唱祭の練習期間だということでしたけども、あの時、準奈さんは助監督となり、人一倍練習のときも一生懸命に取り組んでいました。当時、ソプラノ、アルトパートに分かれての練習や合同での練習などをしておりました。準奈さんはうちの娘と同じソプラノパートをやっておりました。そして準奈さんはより(クラスが)良くなるようにいろいろと指導をしていました。しかし、アルトパートの子たちから『調子に乗っている』など、文句を一部の人が言っていたよ、と教えてもらいました。
練習をするたびに嫌な思いをし、私も娘から相談されていました。当時とても、揉めていたことを担任の先生は知っていたのでしょうか。当時の1年2組はとても問題が多く、一部の子によってのイジメ、あることないことを周りの子たちに言い、信じさせ、そのことがその子の信頼をなくさせ、ひとりぼっちにし、毎日面白楽しく生活をしていたという現状があります。ここで皆さんの前ではっきり言わせていただきます」(2年生の保護者)
「私の方で話を承知していない部分もありますので、確認をさせていただきたいと思います」(校長)
「うちの子は第一発見者でした」という保護者は涙声で
事件当日、校舎4階から飛び降りた準奈さんの第一発見者である同級生の母親は、「学校からの詳細な説明はこれまで一切ない」と涙声で不信感を打ち明けた。
「先生たちにお願いなんですけれども、学校であったことはすべて教えてください。子どもを送り出している以上、学校であったことは子どもと先生しか知らないんです。うちの子は第一発見者でした。私が職場に行っているときに、当時1年生の主任の先生から『学校でちょっと事故が起きました。警察の方から娘さんに事情聴取をするので、保護者の同意が必要なので電話しました』と、それだけです、説明は。
まさか、こんなことが起こっているとは夢にも思いませんでしたし、どんなに子どもが不安だったと思いますか。その電話一本だけで、何事かあったんだなと察知したから私は職場からすぐに向かいました。子どもたちがどんな思いで学校にいたか、亡くなった子の想いも、先生たちどうお考えですか」(2年生の保護者)