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立ち食いそば屋の「時価」っていくら? 信州屋「時価松茸そば」を食べてみた《しぶそば、ゆで太郎でも“秋の味覚”を発見》

2021/10/12

genre : ライフ, グルメ

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 低価格ゆえ輸入モノ松茸であることはさておき、返しや出汁で少し加熱した薄切りの松茸が、たっぷりのつゆに泳ぐそばの上に散りばめられている。数年ぶりの松茸を食べてみるとなかなかの香りと歯ごたえ。そして、つゆに松茸の香りが伝わって滋味深い旨さが広がっていく。この押し出しの生麺は透明感がありコシも強く秀逸である。「時価松茸そば」は10月一杯の販売予定とのこと。

松茸がなかなかの香りと歯ごたえ
薄切りの松茸がそばの上に散りばめられている

ゆで太郎で「きのこ南蛮そば」を発見

 さて、夏メニューで印象的だった「夏の冷しそば」を登場させた大手チェーン店「ゆで太郎(信越食品)」は現在、秋の季節メニューを販売中だ。中でも「きのこ南蛮そば」(580円)がきのこ好きに人気のようだ。さっそく、「ゆで太郎 新橋赤レンガ通り店」に行き食べてみることにした。

いつもお世話になっている赤レンガ通り店
「きのこ南蛮そば」を発見

 食券を渡すとすぐ麺をゆで始める。待つこと2分。きのこはナメコやヒラタケ、エノキダケだろうか、たっぷりの量が入っている。そしてキクラゲの千切りに、レンコン天、そして南蛮として白髪ネギがきれいに盛り付けられている。

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きのこがたっぷり、レンコン天と白髪ネギ、キクラゲが入る

 まずつゆをひと口。ゆで太郎のつゆは進化しているのだろうか、とてもバランスがよい。夏の冷しのつゆもうまかったが、温かいつゆもじんわりとうまさが伝わってくる。そしてほんのりと青唐辛子が香る。水煮したきのこが大量にのっていて、食べ応えもある。時折顔を出すキクラゲがまたいい歯ごたえで、レンコン天がアクセントになっている。本格的な老舗の味の雰囲気さえ感じられる。午前中は客でごった返すこともなく、お店の方もすごく元気で心地よい雰囲気である。秋そばのメニューはまだしばらくは販売中とのこと。「秋天そば」(580円)にもトライしたい。

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