地方で“独自の進化”を遂げた「ローカル飲食チェーン」のなかでも、手軽に食べられる回転寿司は激戦ジャンルのひとつだ。

 日本全国の飲食チェーン店を巡る旅を続け、全国津々浦々400種以上のチェーン店を探訪したライターのBUBBLE-B氏に、全国各地の「ローカル回転寿司チェーン店」を東日本、西日本に分けてそれぞれベスト15を挙げてもらった。

 今回は西日本編。店舗と料理の写真付きで紹介する(メニューや値段は取材時のもの。税率が違う場合もあるため、適宜「税抜」「税込」と表記)。

ADVERTISEMENT

 

15位 海都 (岡山)

 ローカル回転寿司チェーン特集・西日本編の15位は、岡山生まれの回転寿司チェーン「海都」。古くはマリンポリスという店名だったが、現在はグルメ回転寿司指向の「海都」とカジュアル指向の「しーじゃっく」の2ブランドにて、中国・九州地方でチェーン展開を行っている。

「海都」本店

 海都のこだわりは、日本各地の漁港から毎朝鮮魚を仕入れることで、食材の種類と鮮度の両方が確立されている点。もちろん瀬戸内海で水揚げされた地魚も楽しむことができる。

全国の漁港より旬の鮮魚が毎日入荷という迫力

 特にマグロは常にベストな状態のものを確保するため、季節に応じて様々な漁港から仕入れるというこだわりようだ。

〈推しネタ〉鮮やかな色が鮮度の良さを物語る「中トロ」

程よいあっさり感の中にマグロの美味さが爆発「中トロ」(税込726円)

 大トロは脂身が美味しいけどちょっと重いし高い。赤身はさっぱりして爽やかだけど物足りない……。その中間にあるのが中トロで、私の好みのバランス感だ。

 海都の中トロは、シャキッと新鮮な身を口に入れるとまぐろの旨味が口の中全体に行き渡るような逸品。鮮やかな色をしたまぐろが、その鮮度の良さを物語っているようだ。