海に囲まれた日本の“国民食”といえば、寿司を思い浮かべる人も多いだろう。地方で“独自の進化”を遂げた「ローカル飲食チェーン」のなかでも、手軽に食べられる回転寿司は人気ジャンルのひとつだ。

 日本全国の飲食チェーン店を巡る旅を続け、全国津々浦々400種以上のチェーン店を探訪したライターのBUBBLE-B氏に、全国各地の「ローカル回転寿司チェーン店」を東日本、西日本に分けてそれぞれベスト15を挙げてもらった。

 まずは東日本編。店舗と料理の写真付きで紹介する(メニューや値段は取材時のもの。税率が違う場合もあるため、適宜「税抜」「税込」と表記)。

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15位    やまと (千葉)

 ローカル回転寿司チェーン特集ということで、全国津々浦々400種以上のチェーン店を探訪した経験から、東西のベスト15を私の独断と偏見で紹介させていただきたい。

 東日本編の15位は「やまと」。

「鮨 やまと」と「回転寿司 やまと」という店名で千葉県内を中心に展開する回転寿司チェーンだ。

「鮨 やまと」1号店 館山店

 1996年に「スーパー回転寿司 やまと」として館山にオープンした同店。千葉の地の物はもちろんのこと、鮮度やネタの大きさにこだわったグルメ回転寿司として確固たる人気を誇っている。現在は千葉県内を中心に「回転寿司 やまと」と、回転しないスタイルの「鮨 やまと」として展開している。

 1号店である館山店は2012年に「鮨 やまと」としてリニューアルされ、タッチパネル注文のみのお店として運営されている。

活締めされた地魚の「わらさ」

 やまとは千葉近海の地魚をじっくりと味わえる、地域密着型の回転寿司だ。店内には活締めされたばかり地魚、わらさがスタンバイしていた。

〈推しネタ〉千葉の地魚を満喫!「地魚三貫」

その時の旬が楽しめる「地魚三貫」 (税込470円)

 千葉の旬な地魚を3貫セットにした「地魚三貫」。館山店にはA皿とB皿の2種類がラインナップしており、この日チョイスしたA皿は「黒むつ・いさき・わらさ」という、まさに千葉の地魚が満喫できる組み合わせ。

 黒むつはほどよく脂が乗っていて、ややコッテリとした味わい。いさきはサッパリとして爽やか。手前のわらさはぶりになる一歩手前の魚、脂身が少なくあっさりとした味わいだ。