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青森「人生最高のしめさば」、埼玉「海なし県だから出せる真鯛」、道東の衝撃「生のにしん」…全日本ローカル回転寿司チェーンベスト15〈東日本編〉

青森「人生最高のしめさば」、埼玉「海なし県だから出せる真鯛」、道東の衝撃「生のにしん」…全日本ローカル回転寿司チェーンベスト15〈東日本編〉

全日本ローカル回転寿司チェーンベスト15 前編

2021/10/02

genre : ライフ, グルメ,

note

6位 回し寿司 活 活美登利 (東京)

 東京発にも上質なグルメ回転寿司チェーンがある。それが「回し寿司 活 活美登利」だ。

「回し寿司 活 活美登利」1号店 目黒店

「回し寿司 活 活美登利」は2002年、目黒店を1号店として創業した。梅ヶ丘の人気店「美登利総本店」からの暖簾分けという歴史があるので、店名に「美登利」という名前が付けられているが、美登利総本店とは別会社である。

活気あふれる店内

 1号店である目黒店は目黒駅の駅ビルにあるため、アクセスも非常に良い。また、お持ち帰りコーナーも充実しているので、自宅やオフィスで高品位な寿司を楽しむことができる。

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〈推しネタ〉これが154円なのか!?「あぶりとろイワシ」

イワシがこんなにもジューシーだったなんて!「あぶりとろイワシ(塩)」(税込154円)

 回し寿司 活 活美登利のラインナップは、お手頃な価格であってもしっかりとグルメ回転寿司レベルのものばかり。それが都心で手軽に味わえることに感嘆する。

 推しネタは「あぶりとろイワシ」の塩。芳醇な脂が乗り、柔らかく肉厚なネタだけでもインパクトがあるが、軽く炙られて少しビターになった外側とフワフワの身をシンプルな塩で食べると、いわしの旨味が口の中で爆発する。

 失礼ながら、イワシにそこまで期待をしていなかった自分を恥じた。こんなにもソフトで、快楽を刺激してくるイワシが存在するのかと。そしてこれが154円なのが回し寿司 活 活美登利の凄いところだ。

5位 なごやか亭 (北海道・釧路)

 釧路の「なごやか亭」は、道東をはじめ北海道の恵まれた食材を贅沢に味わえるグルメ回転寿司チェーンだ。「超グルメ回転寿司」と自ら評するその実力はいかに。

「鮨処なごやか亭」1号店 春採店

 なごやか亭は1991年に創業し、2001年に春採湖の近くに移転したのがこの1号店である。付近にはスケートリンクやショッピングセンターもあり、その広大さに北海道の大地を感じる事ができる。

 ちなみになごやか亭は北海道のローカルチェーン店ではあるが、北海道以外ではなぜか滋賀県に2店舗ある。

秋のメニュー。道東産のさんまにタラバガニに子持ちボタンえびと、もの凄い

 さすが道東の回転寿司である。名物のさんまはもちろんながら、北海道産のさまざまな食材がラインナップする様は圧巻だ。また、幕別産の「インカのめざめ」なんかも北海道ならではだろう。

〈推しネタ〉プリップリの大きな粒「いくら」

何粒でも食べられそうな、絶品の「いくら」(税別285円)

 寿司の高級ネタといえば「いくら」「うに」「大トロ」だ。高価なこの3つには、価格に見合う美味しさも欲しいところ。

 なごやか亭のいくらは自家製ということで、粒が大きくプリップリの張力がある。噛むとプチチチと音をたて、いくら汁が元気よく出てくる。高品質のいくらがもたらす、圧倒的な快感を楽しめる。

こぼれいくらをオーダーするとパフォーマンスが始まる(現在は休止中)

 もっと豪快にいくらを食べたければ、「こぼれいくら」をオーダーしよう。その名のとおり、軍艦から大きくこぼれるくらい大盛りのいくらが盛られる。今は休止中だが、こぼれいくらをオーダーすると店内の太鼓が叩かれ、威勢の良いパフォーマンスを行ってくれるエンタメ性の高さも、なごやか亭の魅力だ。