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3位 根室花まる (北海道・根室)

 3位は、日本最東端の街である根室で生まれた「根室花まる」。この特集にて上位にランクインしているお店はほとんど神の領域であり、その差はあってないようなものだ。

「回転寿司 根室花まる」1号店 根室店

 根室花まるは1994年に創業し、現在では北海道を中心に、東京への出店を増やしつつあるグルメ回転寿司チェーン。

 1号店である根室店は根室半島の中心である根室の市街地にあり、根室半島を縦貫する国道44号に面しているためアクセスも容易だ。

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黒板にチョークで書かれたおすすめネタ

 ここ根室は日本でもっとも早くさんまが味わえる街だ。冷たい水を好むさんまは、秋になると親潮にのって北海道沖にやってくる。なお近年は不漁傾向が続いており、なんとか好転して欲しいと願うばかりである。

〈推しネタ〉生のニシンを食べたことはありますか?「トロにしん」

網走産のにしんを使った「トロにしん」(税込291円)

 道東の回転寿司なので当然のように旬のさんまが素晴らしいのだが、この「トロにしん」にはやられた。ニシンはすぐに鮮度が落ちて味が悪くなることから、生のニシンを寿司ネタとして食べることができる地域は限られている。

 根室花まるのとろにしんは網走産で、小骨を丁寧に抜いて食べやすくしたものだという。脂がよく乗り、淡泊ながらもほのかに甘さのある味は、北海道の東の果てまで来たのだなぁと感じさせるのに十分な味わいだ。

〈推しネタ2〉かに味噌の出汁に大きなホタテが…「焦がしほたての茶碗蒸し」

こんな茶碗蒸し初めて!「焦がしほたての茶碗蒸し かに味噌仕立て」(税込345円)

 サイドメニューでおすすめなのはこれ「焦がしほたての茶碗蒸し かに味噌仕立て」。その名の通り、大きなホタテを炙って軽く焦げ目をつけたものが、大胆にも茶碗蒸しの中にゴロンと入っている。そんなのあり? かに味噌の出汁のでた茶碗蒸しの中にある大きなホタテを少しずつ食べる幸せに、必ず衝撃を受けるだろう。